■天を守るのだ
これが現浜松城の天守閣。
といっても、昭和30〜40年代に日本中でバンバン建てられた鉄筋コンクリート製の
復元天守閣で、どこまでキチンと再現されてるかは極めて怪しいです。
そもそも石垣の土台に対して、あまりに小さいような…。
かなり適当にやってる感がありますね、どうも。
この辺り、先に見た浜松ゼロ戦を連想してしまい、
あまり感心しない時代だなあ、昭和30〜40年代、と思わなくもなくもなく。
まあ、その末期に私は生まれてるんですが。
それでも下の石垣は当時のモノだそうな。
(ただし繰り返すが1590年以降のもので、ヤング家康時代のものではない)
天然石をそのまま積み上げた野面(のづら)積みのようです。
天守閣にある辺りはちょっとした高台になっていて、眺めはいいですね。
ちなみに平成26年、2年前に再建されたばかりの、その横にある天守門も見れます。
というか、天守門なんてものがあるのか、
と江戸城と小諸城くらいしか知らない私は驚いたのでした。
…などと思って帰宅後、ネットで検索してみたら、そんな名前の門、
どうも現浜松城にしか無いような(笑)。
ホントにその名前で合ってるの?適当な事言ってない?と思わなくもなく…。
天守閣の中はよくある博物館になってます。
この辺りは、ほぼ同世代の鉄筋コンクリート城、
我が本籍地にある千葉城とおなじだと変に感心する。
(浜松城が昭和33年、千葉城が昭和42年築)
ただし千葉城は天守閣なんて存在しなかった中世の砦跡に、
強引に“俺の考えた最強の天守閣”を建造しちゃった、.
より凄まじいものですが…
ちなみにここ、公営ではなく、遠鉄グループのホテルが管理、運営してるのだとか。
それでも入場料は200円と格安で、この券で先に見た“天守門”の内部も見れます。
中の展示はそれなり。
複製品の展示が多いのですが、興味深いものもあります。
この甲冑は家康のものの複製品ですが、頭の兜についてるVサインは
羊歯(しだ)の葉を象ったもので、羊歯印と呼ばれてるそうな。
でもって、なぜか浜松市はこれを気に入っているらしく
市内の街灯の上にこのマークが付いてました。
NEXT