■台湾はピストル天国
その先は手槍、すなわちピストルの展示。
とりあえず、なんでも国産したがるのが中華民国の伝統らしく、
いろんなものが中華民国製のピストルとして展示されていて、ある意味、驚異でした(笑)…。
まずはFN ブローニングのM1900…もどき。
M1900は世界初のスライド式の自動拳銃ですが、あれ、こんな形だったっけ?
銃身の前部下に、妙な切り欠きというか穴があるんですが、これ何?
と思って解説を見れば、どうも中華民国時代の本土で造ってた拳銃らしい。
帰国後確認してみたらどうも勝手にM1900をコピーしたものらしいのですが、
銃身下の切り欠きは何のためのものなのやら…
ベレッタじゃん、と思ったんですが、
上には国産T
75式9o拳銃の説明が。銃身にもわざわざ金文字で中華民国製造の文字が。
あ、ライセンス生産品かと思ったんですが、帰国後調べてみると、どうもこれ無断コピーのような…
こっちは右上の青いのが信号弾を打ち上げるためのペン型ピストル。
詳細は書いてませんが、いかにもスパイの秘密道具っぽいので
これも出どころは軍情報局じゃないかなあ。
でもって、注目はその下のトムとジェリーに出てくるネズミ採りみたいな緑色の物体。
おそらく全人類の128.96%はこんなもの知らないと思います。ちなみに私は初めて見ました。
実はこれでもピストルでして、第二次大戦中のアメリカの軍情報機関、OSSが開発したものです。
ここでの展示ではM73とされてますが、通常はM72キングコブラと呼ばれるスパイ用ピストルで、
展示の解説が間違えてるのか、M72の改良型でM73というのがあったのかはよくわからず。
詳しくは次の写真で解説しましょう。
三つの穴が開いてますが、ここに三発の.
22口径の拳銃弾を入れる事ができました。
1943年の開発だと言われ、当時存在したあらゆる22口径の拳銃弾が使えた、とされます。
ちなみにライフル用の22口径マグナム弾も撃てたそうな。
ご覧のようにタバコの箱に入るサイズで、そこに忍ばせて運搬、運用した、とも言われますが詳細は不明。
その性質上、ほとんど現物は残ってないはずで、これが二つも並んで置いてある
この博物館、すげえな、と思ったり。
詳細は不明ながら、おそらくこれも軍情報局の提供でしょう。
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