■さあ追い込みだ
そこから艦首方向を見る。
こうして見ると、それなりに雰囲気あります。
ついでにHTMSメークロンでも思いましたが、エアコンの室外機が目立ちますね(笑)。
旧式の艦を使う上での宿命みたいなもんでしょうか。
後部煙突周り。やはりスッキリしてます。
根元の窓のブラインドみたいなのはアメリカの小型艦でよく見るものですが、
触ってやけどしないための防御柵でしょうか、これ。
上の方の物干しサオみたいな棒も1960年代の改修でつけられたものですが、
これの用途はイマイチよくわからず。
そこから後部を見る。
例のCR-201妨害ロケット発射装置がこちらにも付いてますね。
後部のヘリポートに出ました。
これも1960年代初頭のアメリカ海軍の改修で追加されたもので、
もともとは40o対空機関砲の銃座などが置かれていた場所です。
といってもこのクラスの艦が1960年代にヘリコプターを運用するのは不可能でして、
ジャイロダイン社のリモコン無人ヘリ、DASH用のものでした。
こちらはスミソニアン航空宇宙博物館で展示されていた、そのQH-50C
DASH.。
ご覧のように小型で、駆逐艦でもこれなら運用可能でした。
これで魚雷を運搬して、これまた遠くの潜水艦を攻撃してやれ、という兵器ですが、
1963年から導入、という事からわかるように、これも核爆雷が搭載可能でした…
ここまで対潜装備に拘わるのは、アメリカ海軍最大の打撃力である空母を守るためなんですが、
よほど潜水艦がこわかったんでしょうね。
ちなみにダッシュはDrone
Anti-Submarine
Helicopter、対潜無人ヘリの頭文字で
DASHですが、例によってアメリカ軍の大好きなダジャレ命名です。
さらに余談ですが、無人機を意味するDrone、
ドローンくらいは日本語で表記してもいいと思うんですが、
カタカナの方がカッコいいんですかね。
ちなみに英語のDrone
にはオスのミツバチの意味があり、
転じて、何もしないでぶらぶらしてるヤツ、の意味もあります…。
なので格納庫は小さい。
でもって帰国後に調べた限りで台湾海軍はDASHを導入してないようで、
(というかアメリカ以外でこんな兵器使ってたのは海上自衛隊だけだ)
じゃあ、なんのためのヘリ甲板?と思ったら、小型ヘリMD-500を対潜哨戒用に積んでたようです。
といっても、あのDASH用の格納庫にいくら小型とはいえMD-500入ったのか、
入ったとしてもあの格納庫でまともな整備なんてできるのか、という疑問もありますが…
とりあえず探した限りでは運用中の写真が見つからなかったので詳細は不明としておきます。
ちなみに今回はシャッターが下りてましたが、
どうもこの中が例の艦内喫茶店になってるようです。
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