■再び夜市へ



柱の書き込みを見ると、この廟の建物は昭和十年に再建された、との事らしいです。
乙玄は道教の暦で60年に一度来る年の名前。本来は中華文化ですが、日本でもたまに見ます。
ちなみに昭和十年、1935年の次は1995年が乙玄の年でした。



さて、では外に戻りましょうか。
よく見ると戸の板にも神様の絵が描き込まれておりますね。
ほんとにすごい情報密度の廟だなあ。



ちなみに戸の下の敷居にまで模様が彫り込まれてます。
それどころか床石も、これ彫り物ですね。
何が彼らをここまで駆り立てるのか…



出口正面には巨大な線香立てが。
でもって、これも装飾過剰です(笑)。

余談ですが、ガンダーラ仏教に本来線香なんて文化は無いはずで、
間違いなく中国の仏教文化です。
実際、タイではロウソクは灯しても、線香などはほとんど見ません。

が、今回、道教廟を巡って気が付いたんですが、こちらも実によく線香を使います。
中国では唐の時代に道教と仏教の激しい国家宗教としての主導権争いがあり、
この時、お互いが影響を与え合ったため、今となってはどっちが元祖とは判りにくいのですが、
個人的には線香は道教文化じゃないか、という気がしてます。



そこから駅に戻るのですが、来た時とは別の通りを行きましょうか。
画面中央上、大都会という謎の店がちょっと気になりますが、写真を撮った時は
全く気付いてなかったので、今となっては何の店だかもわかりませぬ…。


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