■そこは道教の国で



その西門の玄関口、とでもいうべき場所にある明日ホテル。
中国語の明日は日本語の明日と同じ意味ですから、なんかカッコいいな。

フロントに行ったら、ハゲで眼帯の親父が
泊まれ、泊まるんだジョー!とか言ってたりするんでしょうか。
あらゆる蛇口は針金で固められてたりするんでしょうか。
掃除のお姉さんとかがすれ違い際に、人の顔見て、
みじめだわ、悲惨だわ 青春と呼ぶにはあまりにも暗すぎるわ、と言ったりするんでしょうか。
…好きでやってるんじゃないわ、ほっといてくれ。


ちなみに訂房専線は予約専用電話の事、
下に見えてる公尺はメートルの意味です。



その先の歩道を歩いてると、ビルの谷間に、なんか異様な空間が。
あれ、これは道教廟では?天上聖母の天后宮と書かれた提灯もぶら下がってますし。
ちなみに天上聖母は台湾の守護女神とされる事が多い道教の神様、
媽祖(まそ/マズ)の正式名です。



あわてて道路の反対側から見てみると、こんな感じに廟の門がビルになってるのでした。
台湾すげえ、とこの時は思ったんですが、さすがにこんなのは以後、見かけず。
よく見ると二階に図書館の看板があり、道教系の書籍の図書館ならちょっと見たいな、
と思ったんですが、この後、いくら探しても、入り口が見つからず…。



とりあえず中に入るとこんな感じ。
おお、スゴイ。香港でもマカオでもバンコクでも、ここまでの道教廟は見なかったぞ。

ちなみに画面中央付近に見えてる電光掲示板(笑)は新幹線で見るやつのように、
いろんなメッセージが次々と右から左に流れてました…。
さすが21世紀の宗教施設。


その建築は、もう派手派手というほかなくスズメもビビッてか止まってませんでした(笑)。
上海の悪趣味庭園、豫園を思い出しましたが、
台北のはほとんどが戦後の建築のため、総天然色カラーで彩られ、よりパワーアップしてます。
この辺り、これが中国伝統の建築なのか、それとも道教独特のものなのか、判断が付かず。

ちなみに中央の3人組もお笑いトリオではなく、何らかの神様のはずですが、正体は不明。
ただ三人並んでる、という場合、通常は三清の神様のはずで、
右から元始天尊(天宝君)、霊宝天尊(霊宝君)、道徳天尊(神宝君)のはず。
もともとは一人の神様だったのが分離した、とされる道教でもっとも重要な神様たちです。


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