■とにかく歩いてみる



とりあえず、もう朝9時ですが、まだ街は完全に眠ったまま。
平日の朝だというのに、出勤する人すら全然見ません。
なんなのこの街は、と思ってしまったんですが、今にして思えば、
台風翌日で、多くの会社が臨時休業か、始業時間を遅らせてたんでしょうかね。
最終日には、結構、出勤してる人見ましたし。

ちなみにこの派手なビルは、白衣の人物写真がズラリと並んでるので、
美容整形外科か何か?と思ったんですが、
どうも頭髪の薄い人向けの植毛を行う病院(?)らしい。

…こんだけ目立つ派手なビル、入るだけでも結構ハズカシイ気がするんですが、
そこは中華文化圏、とにかく目立つが勝ち、という考えなんでしょうか。



こちらは日本式店舗のコンビニ、セブンイレブン。
店内のお客さんが、皆、雨合羽着たままで、ちょっと驚く。
前日の風と雨の余波なのか、それとも普段からこうなのかはわかりませんが。

よく見ると、コンビニ店内の柱にまで道教のお札が貼ってあります。



繁華街の外れ近くまで行くと、ちょっとした公園に出る。
台北市電影主題公園、すなわちテーマパークだ、と書かれてましたが、
どう見てもただの広場にしか見えない。
なんだったのか、未だによく判りませぬ。

余談ですが、中国圏で日本のテーマパーク(主題公園)というと、
浦安のディズニーランド、大阪のUSJと並んで、ほぼ必ず富士急ハイランドが出てきます。
…なんで(笑)?いや、まあ日本を代表する大規模遊園地ですが、テーマは何?

ちなみに電影は中国語で映画の事ですが、この西門一帯は台北市有数の映画街で、
今でも幾つかの劇場が並んでました。
全盛期はもっと凄かったそうですが、今でもキチンと映画街である辺り、
同じような歴史を持つ浅草の六区より、よほどしっかりした繁華街だなと思ったり。

大正から昭和前半にかけて東京一の繁華街だった浅草は
1970〜80年代は非常に荒んだ町となってました。
そこは年寄りと一緒に歩いてる孫(私だ)、そしてヤクザと場外馬券売り場に来る
酔っぱらいしか居ない街でして、ホントに寂しいものでした。
後は地方の農協から東京見物に来た団体さんくらい。

まあ、一度死んだ街と言ってよく、現在のような賑わいを取り戻したのは、
個人的には奇跡じゃないかと思ってます。
(それでも全盛期の1/5以下の賑わいだと思うが)

対して西門の歴史を見る限り、常に台湾第一の繁華街の地位を守り続けたようで、
この差はどこから来たんだろうなあ、と思ったりもします。



そこを抜けて繁華街に戻る。
厳密にはこの辺りが西門町で、駅からちょっと離れた一帯はそれぞれ別の名前があるみたいですが、
面倒なので(手抜き)この記事では、全て西門地区で統一します。

で、ここもまだ眠ったまま。
左手のビルの壁のアートな感じの絵は落書きにしては本格的なので、
一種の街角芸術として描かれたものなんでしょうか。



と、ここで突然、セグウェイに乗った人物に後ろから追い抜かれる。
しかも二人連続で。
ええ、台湾ではセグウェイって流行ってるの?
とびっくりしたものの、以後、全く見かけなかったので、
たまたま物好きな金持ちを見かけただけ?


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