■旅のおわりに
今回でこの長かったバンコク周辺旅行記もおしまいです。
なんだかんだで連載終了まで7ヶ月もかかってしまたのは本人も意外でした。
帰国直後は、今回は速攻で終わるな、と思っていたのですが…。
その地域にどれだけ見るものがあり、それらをキチンと理解する必要があるか、を
個人的にはその土地の情報密度と呼んでいます。
だいたい2日もその地域に居ると、大筋で判断できるのですが、
正直言ってバンコク周辺はそれが低めな印象しか受けませんでした。
ロンドンやワシントンD.C.のように根本的に異文化の街であり、
さらに博物館などによってその情報密度が桁違いに跳ね上がっ来る土地に比べると、
バンコクは東アジアの都市であり、違和感無く溶け込めましたし。
博物館などの情報も、一定レベルではありましたが、それ以上のものではなく、
歴史的な背景も、外国人にとってはそれほど興味深いものはないの地域なのです。
となると、それほど書くことはないですから、本来ならすぐに連載は終わってたはず。
ところが書いても書いても終わらない、という、
おなじみの状況に今回もキッチリと追いこまれてしまうことに。
連載をこなしながら、何でこんな事になったんだ、とずっと考えてたんですが、
連載終了を迎えた今でも、実はよくわかりませぬ。
バンコク、そしてタイは不思議な土地だった、という事にしておきましょう。
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