■沿線の生き方



そんな感じで、ここは完全に日常生活エリアであり、
皆さん、道路代わりに線路を歩いてるので(笑)、
列車も警笛を鳴らしまくり、速度も自転車並にしか出ていません。
そして、線路とその外側を仕切るものは何もないのです、はい。

画面左側の家(?)、一見すると商店のようですが、
あの広告は単なる日除け用に
かっぱら…調達したもので、一般家屋じゃないかなあ。



こんな感じで生活観が溢れる線路周辺の景色が延々と続くのです。
前回、空の上から見た新興住宅街との落差、これがタイですね。



ちなみに、ご覧のように車やバイクを停めてありますから、
最低限の収入がある皆さんの家でして、スラムというわけではないはず。
失礼ながら、低所得者層の皆さんの住居だとは思いますが、
停まってる車を見るとキレイに磨いて乗っていて、ちょっと意外な印象。

ちなみに、左側の男の子、一生懸命列車に手をふってたので、
こちらも手を振り返したら、写真のように目をそらされました(涙)…。
あれか、やはりオッちゃんなのが問題なのか?
だがな、坊や、私とて好きでオッちゃんに生まれて来たわけで(以下略)



ここら辺り、人住んでるのか?と思ったんですが、
あっさり普通に生活がなされており、
さらにこの横でヤギとニワトリが放し飼いとなっておりました…。

ついでに画面右端の円盤状のものはパラボラアンテナで、
タイではデジタル放送以前から、このアンテナが普通に林立してました。
こういった家にも当然のように付いてます。

ちなみに、ここは赤道目前のタイであり、
このアンテナ角度は静止軌道衛星に向けたにしては低すぎます。
おそらく地上波用で、どうも電波が弱すぎて、電波レンズであるパラボラで
強化しないと受信できないんじゃないかと。

ちなみに、一枚上の写真、例の目そらしてる子供の後ろの電柱の横に、
より大型の黒いパラボラアンテナがあるの、わかるでしょうか。
これはほぼ真上を向いてますから、
静止軌道上からの衛星電波、つまり衛星放送を狙ってると思われます。

地上波用らしい浅い角度の小型アンテナ(日本の衛星放送用と同じ位だが)と、
鉄骨で作られた黒い大型パラボラアンテナの2種類は
ホントにバンコク中に溢れてますので、
今後の街中の写真でもさりげなくチェックして見てください。

参考までに衛星用パラボラはほぼ上を向いてしまっていて役に立ちませんが、
小型の地上波用らしいパラボラは全て南(南西?)を向いてるので、
これ、バンコクで道に迷ったとき、意外に方位の確認に使えました。
まあ、そんなサバイバルな旅行をやらないなら意味のない知識ですが(笑)。



その直後に見えたもの。

日本的な常識で判断すると(笑)、保線用の作業車か何かで、
夜の作業に向けて整備中…ですが、
昔、こういったエンジン付きトロッコを勝手に線路で走らせ、
利用者から運賃取ってる連中を見た事があるので、
これもその類じゃないかなあ、という疑惑が…。
(つまりタブレットで区間閉鎖をやっても、こういった連中が
中では勝手に走り回ってるのだ(笑)…)

だとすると、こんな線路脇でドウドウとやるもんだろうか、
という疑問もありますが、保線作業所にしては、
周りに何もなさ過ぎるんですよねえ…。


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