■郷愁のドンムアン駅
そこから空港横の道路を見る。
8車線(!)の大通りをビュンビュン車が飛ばしてます。
気温は楽に30度を超えてますが、9月の日本よりは暑いものの。
飛んでるカラスが空中で燃え出す、というレベルではなく(笑)、
なんとかなるかな、とこの時は思ったんですがね…
ちなみに後で聞いたらまだギリギリ雨季だったそうですが、
ほとんど雨には降られずに乗り切ってます。
我ながら、海外においては恐るべき晴れ男ぶり。
…まあ、唯一の敗北が上海の皆既日食ですから、
あれで一生分の不運を使い切ったのか。
ここら辺りはまだ流れてますが、現在時刻は午後4時ですから、
そろそろバンコク市内では大渋滞が始まりつつある時間でしょう。
この歩道から駅のホームまでは緩やかなスロープになってるので、
滑車つきトランクでも楽に上り下り可能。
エレベーターだ、エスカレータだ、は堕落した人間の発想です、ええ。
で、これが国鉄のドンムアン駅です。
おそらく人口500万人を超える都市にある国際空港の鉄道駅としては
世界でもっとも地味な駅かもしれません(笑)。
この結果、存在を無視されやすいようで、今回、空港から来て、
私と同じ列車に乗った人は10人前後という感じでした。
ちなみに駅は欧米式で、改札は無く、勝手にどこからでも入れます(笑)。
で、その入口から少し奥に、このキップ売り場があります。
自動販売機なんて知らぬ、通じぬ、であり、
販売員の人がいる窓口でキップを買います。
以前は英語は通じない、
それどころか寝てるのを起こさないとキップを売ってくれない、
というアンチャンが売ってたりしたんですが、
今回は英語の通じる元気なお姉さんが販売してました。
ちなみにキップを買う場合、あの長いフアランポーンの駅名ではなく、
To
Bangkok で通じます。
今回の運賃は20バーツで、以前は6バーツでしたから、いきなり3倍!
と驚いたんですが、よく見ればEXPRESS、特急の文字が。
へー、そんなのがあるんだと思ったんですが、
かかった時間はそれほど変わらなかったような…
まあ、それでも約70円ですから、極めて安いのですが、
どうもタイの国鉄は欧米式で、時間帯によっても運賃が変わる部分もあるらしく、
同じルートでも毎回運賃が違ったりします(笑)。
それでも20バーツ(約70円)が最高額でしたから、
極めて安価な、おそらく大衆向けの交通手段となってるのがこの国鉄なのでしょう。
(ちなみにバスと同じで、アユタヤ辺りまでならどこでも均一料金の可能性もアリ)
ちなみにあくまで私の感覚ですが、バーツの額面を8〜10倍にすると、
現地の人たちの感覚に近くなるように思います。
今回の20バーツは、日本の感覚だと160〜200円という事です。
現地価格としても安いでしょう、これ。
市内のスカイトレインなんて、ちょっとした移動でも40バーツくらい取りますし。
ついでながら、タイの国鉄は無人駅が多く、そういった場合は
車内を回ってくる車掌さんからキップを買います。
(駅で買った切符があるならそれを見せる)
が、車掌さん、人にもよりますが、一度車内を一周すると、
なかなか回ってきません。
この結果、かなりの人が途中の無人駅から料金を払わずに乗ってるような…。
ただし、ここら辺り、意識的にやってるフシもあり、
後で紹介する様に、市内バスでも同じような
合法(?)無賃乗車が成立する事があるのです。
見て見ぬフリをする事で、低所得者層への配慮をしてるような、
そんな印象が個人的にはあります。
そこにあった時刻表。
全てタイ語だったので読み取れませんでしたが、だいたい1時間に2本、
少ないときだと1本、というダイヤになってるようです。
10分刻みのスケジュールなんて不可能なのがこの国ですから(笑)、
これだけ本数があるなら十分、実用的です。
といった感じで、タイ上陸を果たしたところで、今回の本編はここまで。
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