■そしてまたF-5
これまたF-5E塗装ですが、今度は複座のF-5Bです(笑)。
ここらあたり、あまりにバリエーションがあるF-5のヤヤコシイところで、
複座のF-5って、それって練習機のT-38とちゃうんかい、と思ってしまいますが、
複座で攻撃機として利用されたものはF-5Bと呼ばれるのでした。
タイ空軍がこの機体を使用していたとは、今回、初めて知りましたが。
上から見るとこんな感じ。
ちなみにF-5BはT-38に爆撃用の火器管制装置(FCS)を搭載した機体
という説とF-5Aをベースに複座にしたもの、という説が見られますが、
この機首のピトー管の取り付けはT-38方式ですから、前者が正解でしょう。
その向かい側には、これで何度目の登場だろうというF-5Aが(笑)。
ちなみにこれまで出てきた機体は全て武装が外されていたので判りませんでしたが、
この機首から銃身が飛び出してるのが、“超音速戦闘機”F-5の特徴の一つです(笑)。
ちなみに解説板にThe
world first
F-5A、
世界で最初のF-5Aと書かれていたのですが、ホンマかいな。
タイがF-5Aを導入したのは1967年からで、決して早い段階ではないですから、
とても信じられない、とだけ書いておきましょう(笑)。
(1号機が配備されたのはノルウェーかアメリカの試験部隊のはず)
で、ここの博物館では機首部のフタが開けられて、中が見えるようになってました。
これが先に見たリボルバーカノン、M39ですね。
これを機首に2門積んでいるのがF-5となります。
が、良く見ると砲と弾薬庫で機首部はほぼ埋まっており、
まともなレーダーや電子装置はほとんど積む場所がない、というのも見て取れます。
F-5はあくまで安価で大量に配備できる、発展途上国向けの戦闘機で、
高価な電子機器とかは最初から搭載が度外視されてるのが、
なんとなくわかるかと。
その横に会った250ポンド(113.4kg)爆弾の展示。
ちなみに信管アリ(左)と信管無し(右)で並べてある、
という微妙に親切な展示です。
その後ろのロケットランチャーも、
ロケット弾が少し飛び出した状態で展示しており、
ホントに10年前からは信じられないような(笑)
国際標準な展示の航空博物館になりましたね、ここ。
という感じで最新ジェット機の館の見学は終了、
今回の本編はここまでとします。
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