■堪能する



なかなか見ごたえのある展示ですので、
バンコクに行く機会があるなら、立ち寄って損はないと思いますよ。




ついでに地上展示のモニュメントなども見ておきましょう。

これはタイ空軍の歴史を表現したレリーフですが、
これはアメリカのワシントンD.C.にある、南北戦争とか、
第二次大戦のメモリアルと同じ演出だよなあ…。
どうもタイの皆さん、世界中のこの手の施設に税金で視察に行ってるのか(笑)?

とりあえず、これは第二次大戦時のレリーフ。
左側の機体はこの時代の固定脚の単葉攻撃機だと
日本から輸入した97式軽爆撃機(キ-30)かも知れません。
車輪部とかいろいろ気になる部分はありますが…。

****追記****
むしろ97式戦闘機ではないか、という指摘ももらいました。
機首の短さと足回りは、確かにそっちの方が似てるかもしれません。


ちなみに右端は、これも日本軍の上陸と迎え撃つタイ軍の皆さんの図で(笑)
例によって地上に倒れてるのは日本兵…というか、
このポーズはなにか定番になってるんでしょうか?
つーか、そもそもそれって陸軍の戦闘でしょうに、これ…。

空軍ならバンコクに来たB-29を迎撃するタイの一式戦 隼の図とかじゃ
国民に真実がバレちゃうからダメなんですか(笑)…。




こっちは田植えをしてる皆さんの上を
DC-3とかが飛んでますが、どうも戦後のタイ空軍を象徴してるようです。

ちなみにその左端のDC-3、良く見ると胴体から煙突のようなものが飛び出していて、
そこから煙を吐いてる、という極めてシュールな描写が。
…ひょっとして短距離離陸用の補助ロケットRATOのつもりでしょうか、これ。

***追記***

タイ空軍の場合、山火事などで航空機からの消化剤散布などの
活動もしていたので、その表現ではないか、との指摘をもらいました。
確かにその可能性もありますね。


ついでに、目のいい人は右端に垂直離着陸機、
ハリアーが居るのに気が付いたかもしれませんが、海軍の運用でしょう、それ…。
しかも中古で買ったものの、実際はほとんど運用できないまま(涙)
廃棄になってる機体なのに…。



お次は皆さんがなんだか作業中のレリーフ。
これはタイの航空産業に関するレリーフで、後ほど空軍博物館で見るように、
タイ空軍は第二次大戦前から、一応国産といっていいだろう、
という航空機の開発に成功していたのです。

ただし、工業力はほぼゼロなので、本格的な量産には至ってませんが…。



それ以外にも写真を強引にエッチング版画のようにして金属板に描きこんだ
プレートがいくつも嵌めこまれていました。

中でもC-130の写真と輸送部隊の話が多いのは、
すぐ横のドンムアンに駐屯してるのが、輸送機部隊だからでしょうかね。


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