■横から見るとこう
ちなみに横からもこんな感じの写真が撮れます。
望遠側は極めて貧弱なカメラであるLX-7で
これだけの写真が撮れるんですから、ありがたい展示です。
よく見ると胴体横、機体横に書かれた数字の隣になにか出っ張ってますが、
恐らく展示の固定用ボルトじゃないでしょうか。
他の機体にも同じようなものが確認できますし。
ついでに解説板ではロッキードF-16となってましたが、
1988年の導入なんだから、ゼネラル・ダイナミクスF-16にしませんか。
あるいは、せめてロッキード・マーティン F-16にしませんか…。
F-5Eもこんな感じに。
タイは1978年から導入してる機体です。
E型は背筋がピシッとした感じで、下のA型に比べると、
コクピット後ろから、エンジンのノズルに繋がるラインがかなり直線的になってます。
そもそもこの機体、同じF-5とは言っても、
エンジンも違えば胴体の全長まで違う、さらにLERXも大型化、
ってな感じで、F-5Aとはほとんど別の機体なんですよ。
パワーアップしたとはいえエンジンがやや非力、
さらにFCS(火器管制装置)も貧弱ながら、
極めて安価かつ軽量な機体という、後のF-16に繋がる戦闘機かもしれません。
隠れた傑作機の一つでしょう。
ちなみに解説ではchong
bok とrom kiaoなる作戦(campaigns)
での“憎たらしい役割も知っておけ”(saw vicious
role)と
よくわからん英語が書かれていましたが、
そもそもそんな航空戦、聞いたこともないですよ…。
で、こちらが、初期型ともいえるF-5のA型。
小型軽量、そして安価な戦闘機として、
ほぼノースロップの自社開発に近い形で設計された機体です。
(ただし諸説あってはっきりしない部分も多い)
その後、練習機型のT-38がアメリカ空軍に採用されるものの、
戦闘機型は日の目を見ずに終わりかけてました。
が、その安価な点から、アメリカが同盟国であるアジア各国に
大量にばら撒く機体に選ばれた結果、後期型のE/Fも含め、
2200機近くが生産されてます。
アメリカのジェット戦闘機としては隠れた大ベストセラーなのです。
ちなみに、その基本設計段階では、あのP-51やF-86の産みの親、
シュミード(Edgar
Schmued)が開発チームを率いてました。
1950年以降の朝鮮戦争時代におけるアメリカを代表する傑作戦闘機、F-86のF型。
ただしタイにこの機体が導入されたのはかなり遅く1961年から。
おそらくアメリカ軍のお下がりを供与されたんじゃないでしょうか。
ちなみに現在は輸送部隊ばかりのドンムアン駐留タイ空軍ですが、
F-86時代は戦闘機部隊もここに居て、先に見たF-86Lも
基本的にドンムアン駐屯だったはず。
でもって、こういった写真が撮影できるなら、
誰でもやって見るであろう画像加工。
「タイ空軍ではセイバードッグって機種名ではなくパイロットの事なんだぜ」
「うぉぉぉ、マジかよ!」
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