■士官学校の誘惑
あ、これホンモノの機体をオブジェにしちゃったものですぜ!
なんかスゴイな、タイ空軍。
一番上はF-16ですが、タイは1988年からA型を導入してるので、
この機体は初期に導入され、既に退役したものでしょうか。
それでも現役バリバリの航空自衛隊のF-15より新しいんですけども…
事故機にも見えませんが、実はこの後、空軍博物館でも
すでにF-16Aの展示は始まっていたんですよね。
とは言え、ほとんどの機体はまだ現役のはずで、
ひょっとして、パーツ類の共食いで飛べなくなった機体とかですか?
その左右は同じF-5ですが、実は中身がかなり異なるA型(右)とE型(左)、
そして一番下が、これも世界でおなじみF-86Fですね。
ついでに言うなら、2014年現在、タイ空軍には、
F-5Eもまだ数機、現役のが残ってるはず。
なんだこりゃ、と思って12年ぶりに(笑)士官学校の衛兵さんに、
アレの見学は出来るアルか?と聞くと、出来るよ、ここは記念公園なんだ、
と英語で返事が返ってくる。
前回のときは、英語ができる人を探して一悶着ありましたから、
この12年でタイ空軍の語学力が上がったのか、
今回は、たまたまなのか…
とりあえず、そういう事なら見学させてもらいましょう。
施設の入口にあった案内板。
公園部は左の見取り図のようになっていて、
中央に上で見た4機のオブジェがあります。
その周囲にタイ空軍の歴史や活動を解説した碑文が並ぶんですが、
その展示の一部、タイ航空機の夜明け、の英訳が
Genesis
of Thai Aviation
となっておりました。
いいのか、それ(笑)。
直訳するとタイ航空の創世記、ですから言うまでもなく聖書の引用ですぜ。
まあ、タイにも多少はキリスト教徒の方、いるんでしょうが…。
で、解説によると、この施設は
タイ王立航空公園(Royal
Thai aviation
park )というものだとか。
ただし後は空軍のお偉いさんの名前を上げて、
彼の尽力でここは出来たんだよ、という中国の施設のような
露骨な権力者への賛辞が並んでおり、それ以外の情報はほとんどなし。
フフフフ、タイ軍ってばオシャマさん…
ちなみに、ここではそのお偉いさんの一存で建てられた、
といった事が書いてありますが、
実際はタイ空軍100周年を記念したものだそうで、
となると、2012年にできた、という事になりますね。
公園内はこんな感じ。
中央の4機のジェット戦闘機オブジェを囲んで、
石碑による空軍の歴史、活動の紹介になってます。
でもって、あの機体は全部ホンモノで、
エンジン抜いた状態で串刺し展示となっています。
ちなみに一番高い位置のF-16Aで地上から100フィート、
約30.5メートルあるそうで、結構な高さとなってます。
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