■飛行機と戦車と上陸車両
その先、屋外展示の中でも最も目立つ展示となってるのが、
オブジェクトにされてしまった3つの兵器。
中央は世界中の航空博物館でお馴染みT-28トロジャン、
左端はアメリカの上陸用車両LTV、右端が今回の目的、日本の95式軽戦車です。
…ひょっとして陸海空で揃えたつもりなのかな、これ。
ついでに奥に見えてるのがここの中心施設、軍事博物館のある建物。
というわけで、今回の目的、日本の95式軽戦車。
のらくろとかが乗ってそうな戦車ですね。
1939年夏のノモンハン事件でデビューした戦車で、
その後、太平洋戦争中も日本陸軍の主力戦車として使用されてました。
この辺りを細かく述べると頭痛がするので、省略しましょう。
今回は、あくまで旅行記ですしね。
ちなみにタイでの呼称はTYPE
83
HAGO(ハ号?)であり、
1940年から戦後の52年まで使われていたそうな。
83はタイ式仏教暦における本戦車の採用年(2483年)の数字でしょう。
50量を輸入したとされてますが、
運用中に自然に装甲に亀裂が入る、
というステキな兵器だったという話もあり(涙)
実際にどれだけの数が運用されたのかはわかりませぬ。
例のフランス タイ戦争にも投入されたようですが…。
ちなみに、タイ陸軍でこの戦車の後継となったのが前回見たM-24戦車です。
三毛猫がライオンになったくらいの大進化ですね、それ…。
熱帯地方で野ざらしなんですが、状態は意外によかったです。
しかしこれ、ホントに装甲はペラペラでして、
身長2mとかの北欧系移民の子孫どもに金槌持たせて襲わせたら、
アメリカ軍は肉弾戦で破壊可能だったんじゃないの、という感じがします。
装甲の薄い戦車にどんな存在価値があるのか、
未だに私にはよくわかりませんが…。
限りなく中途半端な大砲積んだ自走砲という印象ですね、どうも。
ちなみに現地の説明だと、この戦車はイギリス生まれで
日本で製造されたもの、となってました(笑)。
(MANUFACTURER
JAPAN / ORIGINAL
ENGLAND)
まあ見れば誰でもわかるよね(涙)、とはいえ、よく知ってるなあ、タイの人。
でもね、参考にしたどころのレベルじゃない影響を受けてるけど、
ヴィッカース戦車とは多少違うのよ、これでも(笑)。
無限軌道(キャタピラー)を送る上部のゴム輪(何て呼ぶんだこれ)には
昭和護謨(ゴム)株式会社製の文字が残ってます。
こんなのまで残ってるのはスゴイな、
しかしタイの皆さん、ゴムパーツにまでペンキ塗るのか、
そして、ここまでデカデカとメーカー名が入ってる兵器のパーツは初めて見た、
などといろんな事を考えました(笑)。
ここで再びUSSR(夕撃旅団 ステキ最強タイプR)棒を引っ張り出し、
多少高い位置から撮影して見る。
ご覧のように、タイの皆さんのペンキ好きもあって、
意外なほど状態はいいです。
でも、できれば屋内展示にして欲しいです(笑)…。
…しかし1945年まで戦ってた
戦車の主砲サイズじゃないよなあ、これ…
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