■ラウンドワン ファイッ!
まあ、せっかくだからちょっと見てゆこう、と思って自転車を停めると、
木の下に居たこのおばさんが近寄ってきて、お祈りセットを買え、
20バーツだ、とおっしゃる。
微妙に胡散臭い気もしましたが、値段も相場ですし、
これは宗教施設でもありますから、必要かもな、と黙って購入。
でもって奥に見えてる看板によると、
ここはワット・ローカヤ・スタ(Wat
Lokaya
Sutha)という遺跡だそうな。
ワット・ローカヤ・スタロームという表記も見たのですが、
どっちが正しいかは、私にはわかりませぬ。
で、アユタヤの場合、以前書いたようにビルマ軍の焼き討ちの結果、
その史書の多くが失われているため、この寺院の沿革は不明とのこと。
ちなみにお祈りセットの内容はこんな感じ。
花束と線香、そして写真には写ってませんが、小さな金箔の破片です。
これ、造花ではなくホンモノの花で、20バーツなら良心的かもしれんと思ったり。
ちなみにオバサンだけではなく、グループで商売してるみたいで、
こんな感じで皆さんオシャベリしてました。
そして、ここにも犬。
首輪はしてませんが、ヤケに慣れてるので半飼い犬でしょうか。
近くで見ると結構デカイ。全長で28mあるそうです。
まるでストIIのサガット ステージの背景だ、と思ったあなたは私と同世代(笑)。
アイガーアパカッ。
ただしこれ、厳密にはアユタヤ時代のものではなく、
1954年に再建されたものだそうな。
(もっとも例によって説明はバラバラで(笑)他の寺院と同じ1956年改修説もあり)
さらに完全なレプリカ、という説明と(タイ観光局の説明)
そうではなく剥離していた表面の漆喰を塗りなおし、
頭部を本来の形状に再現しただけ、
という二種類の説(現地看板の説明)があり、
どっちが正しいのかは私にはわかりませぬ…。
いずれにせよ、あまり歴史的な価値があるとは言い難いようです。
この仏像の前にある祭壇に花束をささげ、
線香を上げたら、そこにある小さな仏像に金箔を貼ってお参りは終了です。
小さな仏像に金箔を貼る、
というのはタイのお寺では結構よくあるようなのですが、
この時はまだそれを知らず、どうするんだこれ、と迷ってたら、
横から、それはここに貼るのヨ、と怪しげな日本語で話しかけてくる男が居る。
で、そうですか、どうも、と答えてしまってから、しまったと思う。
完全に油断してましたが、こういった観光地において日本語を話す人間は
間違いなくタカリかボッタクリ観光案内の人間だ、と
イヤンというほど知っていながら、返事をしてしまった。
案の状、頼みもしないのに、お祈りの仕方の説明を始めて、
あげくにチップで200バーツ(約700円)をよこせ、と言い出す。
アホかいな、何もしてないで、そんな金を稼げると思うなよ、
と思うも、とにかくしつこく付きまとって来るので、
100バーツだけ渡して、あっちに行きな、と英語と日本語で告げる。
これは完全に私の失態ですね。
観光地で日本語を話す人間を相手にしてはいけないし、
絶対お金を渡してもいけない。
相手はそれで味をしめてしまいますから。
うーむ、相手に対して以上に自分に腹が立つパターンでございます。
決してお金を渡すべきではなかったと反省。
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