■西の果てへ
この遺跡はほとんど廃墟なんですが、
なぜか主プランだけはしっかり残ってます。
小さいですけどね。
構造からすると、これまでに見た寺院と同じく、
中央に主プラン、仏塔があり、その東西の回廊部として
講堂があった、という感じでしょうか。
ここでこの主プランを見ていたオースラリア人ぽいアンチャンが、
大変下品な言葉でこれを形容してるのを聞く。
まあ男性の象徴ではないか、という彼の意見も荒唐無稽ではなく、
どこかインド東部文化の影響が感じられる建築ですし、
さらにモンゴル帝国の侵略で南に逃げて来たタイ族が、
チベット仏教、すなわち最悪の密教を知っていた可能性は否定できません。
当時のタイ人に聞いて見ないと断言はできませんが、
多少はそういった考えが入ってた可能性は完全には否定できませぬ。
ただ、それほど露骨なものとは思いかねますが…。
とりあえず、ここは完全に廃墟なので、
あまり見るものはありませんでした、というのが正直なところ。
チップよこせの件で不愉快だった事もあり、とっとと撤収することを決める。
で、そこを出てしばらく行くとあっさり西の端のチャオプラヤー川に出る。
このあたりだとまだそれほどの川幅にはなってないようです。
とりあえず、これで島は横断したし、時間も4時に近くなりりつつあるので、
そろそろ駅に向っての撤収に入りましょうか。
そこからはスリナカンドラ公園の中に入ってゆきます。
ここらあたりも緑が豊かです。
ここ、ラマ公園より広いのですが、それほど遺跡は残ってないようです。
それでも数箇所に、こういった感じでちょっとした規模のものがあります。
ついでにこの公園内は水路というか細かい池のようなもので細かく区切られており、
かつては湿地帯だったんじゃないかなあ、という気も。
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