■いいのか、それは



で、ふと壁をみると、あれま、壁画が残ってる!
しかしいいのか、こんな展示で(笑)。
外気に触れ放題、さらに照明で照らしてしまってますから、
最悪の保存条件のように見えますが…

絵は漆喰の上から描かれており、
ひょっとして外壁の漆喰の上にもかつては色が塗られてたんでしょうかね。



熱帯地方の14世紀の遺跡と考えると結構よく残ってる、と思うんですが、
それでも劣化は進んでおり、他所の国の文化財ながら、心配ではありますね…。

ちなみにアユタヤは中華文明の亜流ではないのか、というくらい中華な絵柄でした。
アユタヤ王朝あたりまではまだまだ
祖先の中華風味文化を維持してたんでしょうか。
インドシナ地区で中国文明の影響下にあったのは
ベトナムくらいだろうと思ってたんですが、タイも結構そういった面があるのかも。



さて、ここから階段に戻って最下層へと向います。
ここはとても狭く、すれ違うのも一苦労でした。
ちなみに右手前、既にコンクリート部の崩落というか
破損が始まっており、大丈夫なのか、これ…。



最下層へ。
といっても、実際は地上一階あたりの高さらしく、
だったらそっちに入口を作れば…と思わなくも無く…
これも建築強度の問題なんでしょうかね。

で、ここも完全にコンクリートでガチガチに固められており、
これも構造的な補強を兼ねてるんでしょうかね。



で、これが最下層の部屋。
壁中に仏像が描かれており、
ひょっとしてここはお墓で、例の王の兄弟が眠っていた石室?
と思ったんですが、現地の解説に
そういった内容はなく、これまた詳細は不明です。


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