■アユタヤ遺跡2号
結局これも遺跡をほぼ一周する形でようやく入口にたどり着く。
が、ご覧のように奥のメインの仏塔、
さらには手前の回廊部の建物もかなり残っており、
あ、これはオモシロそうだ、と思う。
その入口に居た、なんだか微妙に困った顔の犬。
頭を撫でてやるとこの顔で尻尾を振るので、よろこんでるのか、
変な外国人に寄ってこられて困ってるのか、判断に困る。
入口はこんな感じ。
こちらは遺跡の東側にある正門(?)を入口としてました。
ここに居た犬は二匹ともノラのようでしたが、常に門の左右に陣取っており、
生きた狛犬のような感じがありにけり。
ちなみにここも入場料は50バーツ(約175円)でした。
貸し自転車も、入場料もなぜか50バーツが好きですね、アユタヤの街。
入口を入るとこんな感じ。
ここの建物は、木造部だった屋根を別にすれば、
かなり原型を留めてます。
建物入口上に凝った装飾が残ってますが、
かつてはこういった装飾で全体が飾られていたんでしょうかね。
その建物が屋根を失った結果、入口からこんな写真が撮れます。
ついでに後で見るように正門や裏門からも
同じような構図が見える造りになってました。
このワット ラチャプラナは先のワット マハータートより若干新しく、
1424年ごろから建設が始まった15世紀のもので、
これも王家の寺院の一つでした。
でもってこの寺院を建てた王、
チャオ サム ファラ(Chao
sam
Phara)王の兄2人の墓所でもあるそうな。
ここら辺りは例によって諸説あるのですが、
とりあえず王の座を巡って3人の兄弟が争い、
最終的に末の弟、チャオ サム ファラが王位を継承します。
上の兄2人は殺されたため、生き残った弟が王位を継いだ後、
その遺体を埋葬するためにこのお寺を建立した、と言われてるんだとか。
ちなみにそんな因縁めいた歴史を持つため、
歴代のアユタヤ王は縁起が悪いとして、
この寺の中に入る事はなかった、という伝説もあるそうな。
ついでに、今ここの英文解説を読み直してみたら、
ストゥーパとプランは同じく仏塔を意味し、
タイでは仏塔はプランと呼ぶ、と書かれてるのに気が付いた。
となるとタイの寺にはパゴダ(仏塔)もストゥーパもない、
全てはプランだ、という事になります。
ちょっと待て、それってワット マハタートの解説と
言ってる事が違うんですけど(笑)…
うーむ、とりあえず、以後は記事中でもプラン(Prang)で統一しますか。
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