■フェリー乗り場への旅路



最初に今回の帰還ルートを確認しておきませう。
タイランド湾に面したこのプラー チュラチョームクラオ砦跡と
バンコクを結ぶルートは最初に説明したように
西岸ルートと東岸ルートがあります。

来る時はスカイトレイン シーロム線経由で
バス20号線を利用する西岸ルートで来たのですが、
帰りはパクナムへの渡し船を使って東岸に渡り、
そこから北上する東岸ルートを採る事にしました。

そうした理由その1は同じルートじゃつまらん、
という必要以上に単純明快なもの。
そして理由その2はパクナムは古くからタイ海軍の町で、
ここに海軍士官学校や海軍博物館があるため、
それを見ようと思ったのです。
ちなみにこの街はサムットプラカン州の州都でもあります。

海軍博物館には、先に書いたように
もう一つの日本製潜水艦の艦橋外殻部があり、
さらに士官学校の校庭には日本製砲艦HTMSトンブリの
艦橋と主砲砲塔が保管されているのです。
(沈没後に引き上げたもの)

まあ、オチから書いてしまうとそれらの見学には失敗するのですが、
それでもいろいろ興味深い世界を垣間見る事になります。
膨大な疲労と引き換えに、ですが(涙)…。



てなわけで、この要塞から脱出しなくてはなりません。
HTMSメイクロン&砲台軍団&サルから要塞出口までは
500m近い距離があり、歩くと5分以上かかります。

観光地とはいえ、バリバリの海軍施設、ふらふら歩いて大丈夫かな、
と思ったんですが全く問題無しでした。
つーか、普通、こんなとこ歩いてる人間はいないんで、
警戒もしてないんでしょうか。

入口から入ったタクシーは、何度も曲がった記憶があり、
道順は大丈夫かな、と思ったんですが出口こちらの看板が
要所ごとに立っていて、この点も問題ありませんでした。



その途中にあった海軍の建物…はいいとして、池の中の像は一体なんでしょう…




さらに途中で見かけた謎の廃屋。
その背後に広がるのは
手すりが壊れてた遊歩道がある方のマングローブ林です。

後で見るように、この辺りの道路には
休憩所らしい小屋が一定距離ごとにあるのが普通らしいのですが、
少なくともここは軍事施設の中なんですが…




さらによくわからん建物。
軍事施設として以前に、何のためのものかわからない。
観光用にも見えないし、趣味の日曜大工とかでしょうかね。



この海軍施設、実はマングローブの保護林以外の部分も、
こんな感じで荒地が多くなってます。
だったらここらにも植林して、全部保護林にしちゃえばいいのに、
と無責任な観光客は思ったり。

ちなみに、海軍らしい高い通信塔が立ってる画面右奥辺りが出口の場所です。
やっぱり結構な距離があるなあ。


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