■さあ艦橋だ



さて、艦首部甲板上の見学は前回で終了。
次は艦橋構造部の見学へと向いましょう。

ちなみにメークロンは前後2つの短艇搭載部があるんですが、
それぞれ形状が異なり、写真に見えてる前部のは
やや簡素な形式のものになってます。

こちらは日本海軍で使っていた小型艦艇用搭載支柱、
ボードダビット(David)によく似てるので、
ほぼ日本製と見て問題ないと思います。



参考までに、先に載せた写真を再掲載。
前の方がやや小型の短艇(カッター)で、後部がエンジン付き大型艇となります。
このため、前部のものは、搭載用の支柱がやや簡素なのです。



艦橋へと向う階段がありました。
実際は途中に前部第2主砲のある階層を経て艦橋となるのですが、
とりあえず、ここから上に向えばオッケーです。



その階段の横に部屋がありました。
入って見と、やけに凝ったというか、天井から壁まで木製というデラックスさで、
ホントにこれで戦争に行く気だったのかこの船、という感じですな。
艦橋の真下にこれだけ可燃物があったら、不安でしょうがないと思いますが…。

ただし、ここまで豪勢だと単なる士官用の食堂、集会室ではなく、
御召艦であるHTMSメークロンに国王が乗艦した時の部屋かもしれません。



室内の壁には往時の写真がいろいろ展示されてました。
これは搭載されていた水上機のものですが、
やはりこれだけでは機種の判別は難しいですね。

他にも日本で撮影されたらしい写真があったのですが、
戦後、昭和40年(1965年)に一度、
日本の晴海埠頭に寄港した事があるようで、
その時のものかもしれません。

タイ語は読めないのですが、タイの元国防衛駐在官だった方が
その訪問時に見学に来た浦賀の元工員が
懐かしさに泣いていた、という解説が艦内にある、
と述べているのを見た事があるので、
この辺りの写真がそうなのかも。



こちらはどうも王族の皆さんが乗船したときの写真らしいです。
となるとやはりこの部屋は王族用かなあ、という気もします。


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