■バンコクを移動せよ
最後はバンコクの交通機関とその他の情報について。
地下鉄(MRT)、スカイトレイン(BTS)という二大公共交通があり、
すぐ大渋滞になるバンコク中心部の移動はこれに頼る事になるはずです。
ただし、先に述べたように、観光施設が集中する
市内中心西側を通ってないので、
観光には微妙に使いにくい部分があります。
ちなみに、それぞれのアルファベット略称は一体全体何の略だ、
という感じでして、未だに覚えられません…
とりあえずバンコク中心部を網羅し、現在も路線拡大中のスカイトレイン。
いわゆる高架型の都市型交通ですね。
ただし私が確認した範囲では、その名に反して空を飛ぶことはないみたいです。
これはラッシュ時だと数分置きの運行という、東京並の利便性があり、ちょっと驚きました。
スカイトレインには、ほぼ南北に伸びるスクンピッド線と、
市内中心部から南西方向、
チャオプラヤー川西岸にまで行ってるシーロム線の2路線があります。
それぞれが主な歓楽街と街の中心部サイアムを結ぶため、
それなりに利用価値はあるはず。
ただし欠点として、運賃が高い(最大バスの約7倍)、
そして駅の自販機でお札が使えない(笑)ので、
しょっちゅう窓口で10バーツ(約35円)コインに両替してもらう必要がありにけり。
もう一つはこの地下鉄で、10年前は無かったもの。
スカイトレインが取りこぼした地域、
例のフアランポーン駅を起点に市中心部の東側から北側を走ります。
駅のホームはご覧のような完全閉鎖式、
さらにキップはトークン(プラスチック製のコイン)で、
これって中国の深圳(シェンズェン)の地下鉄と全く同じじゃないの、と驚く。
おそらく同じ業者によるんじゃないでしょうか。
さらに、どうも地下鉄はスカイトレインに比べると本数が少ないようで、
ラッシュ時でもかなり待たされる事がよくあります。
ただし、スカイトレインに比べるとやや運賃は安く、
さらに自販機で普通にお札も使えます(笑)。
お次はこれ。
ガイドブックやネットでもほとんど無視されてますが(笑)、
意外に便利なのがこの国鉄の列車です。
ドンムアン空港への交通手段としてもっとも安く、
渋滞に巻き込まれずに、市内ド真ん中のフアランポーン駅に到着できます。
ただし運行本数は少なめで、ドンムアン空港駅からでも、
30分に1本、時間帯によってはさらに少なくなりますが、
それでも1時間に1本以下にはならないので、意外に便利なのです。
詳しくは後で記事で紹介しますが、
乗ってるだけでこれだけ楽しい交通機関も珍しく、
今回はアユタヤ行きも含めて、大いに利用させてもらってます。
市内中心部から出る観光の場合、どうしても避けられないのがバス利用。
バンコクのバスは行き先表示がなく、写真のようなそれぞれの路線番号ごとのルートを
あらかじめ調べておかないと、目的地までたどり着けません。
よって、かつては少々、利用のハードルが高いものでした。
ところがドンスコイドミトリースキー、21世紀すげえ、という感じで、
現在はGoogle マップでバンコク周辺のほとんどの場所のバス停と、
そこを走ってるバスの路線番号が確認できてしまうのです。
さらにストーリトビューを使えば、降りるバス停付近の景色も
あらかじめ確認できるため、もはや利用に困難は全く無いとすら言えます。
この結果、今回の旅行でもっとも活躍した交通機関となりました。
しかも運賃はどこまで乗っても常に8バーツ(約28円)、
さらに車掌さんルーレット(記事にて説明します)で
アタリを引いたら無料です(笑)。
ただし、バンコク中心部では大渋滞で身動きが取れなくなるため、
その点ではオススメできない交通機関となってます。
さらにバス停の間隔もせまいため、20qの移動に2時間近くかかる、
なんて事がザラにあります(笑)。
普通の観光の場合、最も使うのはタクシーかもしれません。
初乗りで35バーツ(約125円)、普通に市内の移動なら
最大でも200バーツ(700円)位で済みます。
特に本人もよく場所がわかってない目的地の場合、
運転手さんにまかせてGo戦略は意外に有効で、
今回もそれに一度助けられてます。
ただし、英語はまず通じない、日本語が通じたらボッタクリだから逃げろ、
といった欠点があるほか、運転手さんは普通、地図が読めません。
(地図を見せても、地図ではなく地名を読んでるのがすぐわかる)
なので、タイ語で書かれた目的地の名前、その通りの名称(住所)、
できれば目的地の建物の写真などをプリントして持ってゆかないと、
予想外の苦戦が待っています。
ワット・ポー、サイアム・スクエア、スクンピッド、といった
有名どころまで行くなら特に問題は無いですけどね。
この点、過去二回の旅行で十分理解してたはずなのに、
今回も同じミスをやっております…
ちなみに、写真の車のフロント向って右に空車表示機があり、
これが赤く光ってると空車です。
写真のタクシーは表示が黄色くなってますから、
既にお客さんが乗ってる状態です。
ちなみに10年前は走り出した途端エンスト、
スピードメーターがピクリとも動かない、
ギアが3速以上に入らない、という車がごく普通でしたが、
今回は、日本のタクシーと比べてもほとんど遜色がない車ばかりでした。
良いか悪いかの評価は人それぞれでしょうが、
個人的にはちょっと寂しい…。
地下鉄もスカイトレインもない市内西部での主な移動手段となるのが、
チャオプラヤー川の上を走る水上バス(Tourist
boat)。
基本は観光客向けですが、市内なら運賃は40バーツ(約140円)均一ですから、
スカイトレインとそれほど変わらず、気軽に使えます。
中華街、ワット・ポー、王宮などに行くにはスカイトレイン(BTS)から
これに乗り換えるのが一番手っ取り早いでしょう。
ついでにバンコクを流れるチャオプラヤー川は橋が少ないため、
あちこちに渡し舟があります。
今回は1回しか利用しなかったのですが、どこも5バーツ(約17円)程度で利用できますから、
この手の乗り物が好きな人は、片っ端からチャレンジしてもいいかも知れません。
タイの移動手段としては、このトゥクトゥクの名で知られる三輪タクシーもありますが、
規定の運賃がなく、常に要交渉で、タイ語が出来ないと結構ハードルが高いでしょう。
さらに、これまた英語や日本語ができる運転手はたいていボッタクリで、
えらい値段を吹っかけて来る事が多いですし。
なので、今回の旅行では使用しないで終わってます。
トゥクトゥクよりさらにハードルが高いのがこの二人乗りバイク。
後ろに乗って運ちゃんにしがみ付いて移動します。
大阪と神戸の運転マナーを30倍濃縮還元したようなバンコク市内の移動手段としては
かなり怖いと思いますし、これまた値段は要交渉なので、今回は使わず。
ただし、田舎道を一人で歩いてたりすると、道を流してる彼らに、
しょっちゅう声を掛けられます(笑)。
これも今回は使わなかったものの、これは使うべきだったと後から思った交通手段。
正式名称は知りませんが、バンコク周辺では、
こういった派手な広告を付け、兵員輸送トラックのような座席がついた車両が走ってます。
これは私営乗り合いバスのようなもので、行き先が一致すれば料金を払って乗り込めます。
今回の目的地の一つはこれしか移動手段が無かったのですが、
その利用に失敗、地獄を見ております…。
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