■ナポレオンの学校から徒歩10分



幸い、晴れてるので方向はわかる。
とりあえず駅の出口から西の方向に見えていたこのデカイ建物が、
駅名になってた、エコール ミリテアらしい。

道路は石畳、夕暮れに沈むパリ、イヤン、ロマンチックという感じだが、
それよりなにより、ここはどこだ(笑)。



しばらく行くと案内地図が。
赤いマークがこの場所で、上に見えてる川がセーヌ川。
となると、マークの左側の緑地が公園で、その上でセーヌ川と
ぶつかるあたりがエッフェル塔でしょうかね。

どうやら、このまま例のエコール ミリテアを目指して
もう少し進めばエッフェル塔が見えてくる、という感じらしい。



というわけで、前進再開。
石畳の道路、目の前にはオープンカフェと来て、ああパリだなあ、と思う。

でもって、目の前の建物、集合住宅だと思うんですが、
これも例の駅前の建物同様、ベージュの壁、縦長の窓、
最上階だけは屋根の傾斜が付いていて、色も別、という特徴があり、
これがパリ標準の建築スタイルなんでしょうかね。



と、間もなく進行方向右手に何だかデカイ建物が。
一瞬、通天閣か?と思うが、あれよりははるかに高さがあるので、
どうやらエッフェル塔と見て間違いなさそう。
なんとか辿り着けたようです。

どうでもいいですが、エッフェルが塔で、東京がタワーって何か変な感じ。
東京のも東京塔でいいんじゃないでしょうか。



エッフェル塔から続く緑地の終わりのトコにあるのが、この建物、エコール ミリテア。

ミリテアって軍のことだよな、どっかで聞いた名だな、と思ってはいたんですが、
帰国後調べたらルイ15世時代、1750年に設立が決まり、1760年ごろ完成した軍の学校でした。
250年前の建築物ですが、今でも現役で軍の教育施設として使われてます。

今でこそパリの中心部ですが、当時のパリの中心部はセーヌの北岸なので
(ここら辺はロンドンとテームズ川の関係によく似てる)
ここは街外れの、軍隊の訓練には向いてる土地だったのでしょう。

で、なんか聞いたことがあるな、と思ったのは、
1784年、ナポレオンが入った軍の士官学校がここだったのでした。
彼は2年のコースを経済的な事情で1年で終了してるのですが、
どうも正式に卒業してる、という事になっているようで、
成績優秀の飛び級みたいなもんでしょうか。


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