■エッフェルが設計したからエッフェル塔、大仏が設計したから大仏殿
さて、そこからエッフェル塔に向かう公園の入り口にはこんなモニュメントが。
なんだろ、と思ったら、さざまな言語で“平和”という単語が一面に書き込まれています。
中には漢字もあったんですが、見事なまでの悪筆、というか、
さすがにもう少し字の上手な人、いなかったんでしょうか…。
でもって漢字表記だけ、平和と和平の二段重ねとなっています。
なんで、というと平和が日本語で、和平が中国語だから。
両方とも、漢語圏にない概念ですから、19世紀あたりに西洋の言語から
翻訳して導入された言葉でしょうが、日本と中国では表記が微妙に違うわけです。
ちなみに、ここで記念撮影していた中国人のカップルさんが、
あ、中国語間違えてるよ、平和だって!ウヒョヒョみたいなこと
言ってたんですが、お嬢さん、世界には日本語という言語もあるんですよ。
そのモニュメントを通過すると、いよいよエッフェル塔が目の前に。
さあ、行くぜ。
でもよく見ると、結構距離があるような(笑)…。
実際、ここからだと1km弱の距離があるんで、徒歩15分ほどかかりました。
ちなみにこの目の前に見えてる緑地が、1855年から始まったパリ万博の定例会場で、
例の日本芸者大行進となった1900年の万博まで、計7回に渡り万博会場とされました。
なんで、というと、ここは例のエコール ミリテアの前という場所からわかるように、
元々は軍の射撃場&演習場として確保された空間で、
パリ市内で広大な敷地が簡単に確保できる場所だったからです。
後に周囲が都市化することで、さすがに軍の訓練はできなくなり、公園となりました。
ここら辺は東京の代々木公園辺りと事情がよく似てます。
さらにちなみに、例のシャルルさんが
世界で初めて水素気球を飛ばしたのも、この辺りだと言われてます。
パリもロンドンと負けず劣らず、犬を散歩してる人が多いのですが、
これがほとんど放し飼い、という状態で、あんだけデカイのとかがウロウロしてるのは、
さすがにちょっと怖いかも。
ちなみに私は犬が好きですが、だからといって犬が私を好きだとは限らない、
という現実を良く知る程度には人生経験を積んでいるわけで。
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