■やや脱線



でもって、その先から2階に上がるのですが、
2階に何があるの?といえばこんな感じ。
イギリス空軍関係者によると思われる絵画コーナー。

まあ、悪くもなく良くもなく、日本からわざわざ見に来るほどのものでもなく、
というのが個人的な感想です。

他にユニフォームやら勲章やらの展示もありましたが、
とりあえず、今回はパスします。



この2階から下の階の機体が見れるポイントもあり。
これはグラディエーターを上から見たところ。

コクピットのキャノピー、実は後部視界があまり無いとか、
水平尾翼にはVの字型の支柱があるとかが見てとれます。
ついでに、どうやら尾翼も羽布貼りですね、これ。



その反対側、これから降りてゆく側にはドイツのチョー秘密兵器こと
V2ロケットが鎮座しておりました。
なぜかイギリスの博物館のV2は内部が見えるよう
カットモデルにされてるのが多いですね。



その先にはこれもアチコチの博物館で見かけるV-1飛行爆弾が。
この主翼は四面四角で、なるほど、ルッサーが設計に関わってるなあ、と。



が、ここの主はこれ。
巨大飛行艇、4発エンジンのショート サンダーランド MR.5。
これも横から見るとマッチョ系なんですが、
正面から見ると、ご覧のように意外に機体はスマートなのです。

サイズ的には全長、全幅ともに2m前後
日本の二式飛行艇より小さいのですが、
モノが巨大ですから、ほぼ同じサイズ、と考えていいでしょう。
ただし初飛行は1937年ですから(二式飛行艇は1941年)、
こちらの方が一世代早い機体となります。
で、これを海軍ではなく空軍が運用していた、という辺りが
イギリスらしいところ、となるんでしょうね。

この博物館の解説によれば、サンダーランドの生産数は749機だそうで
イギリスの生産力というのも結構すごい。

でもって前にも書きましたが
サンダーランドは地名でして、つづりはSunderland。
雷の土地、ではありません。
あえて訳すなら「分けられし大地」といったとこ。

ちなみに朝鮮戦争では日本から前線への物資輸送に投入された、
との事なので、この機体、日本でも見れたという事になります。

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