■高いトコから指揮してます



その内部。
レーダー関連の機材は全て取り払われてしまっており、えらくガランとしてます。
これも展示段階ではまだ機密扱いだったんでしょうかね。

3人の席の前に3つの穴が開いてますが、ここも非常時には測距儀を使って
目標までの距離を測るつもりだったのか、何か別の装置のものなのか。

測距儀は原理的に横幅が広いほど精度があがりますから、
このサイズではほとんど気休めにしかならならず、どうせやるなら
3人で一つの大型のものを使うと思われます。
なのでレーダー照準の補助機器が入ってたと考える方が合理的かも。



で、その先、艦橋屋上最前列にあるのが砲撃指揮所(Gun direction platform)です。

戦闘時には、先に見た指揮管制塔とともに、
ここから主砲の射撃に関して指揮を行なってました。
ちなみに戦闘全体に関しては艦橋内にある作戦室(Operations room)が指揮をとります。

まあえらく勇気ある解放空間で、これ、航空機からの機銃掃射だけで
壊滅可能、という世界ですよ。
一応、画面中央にシェルターらしきものがありますが、
この大きさではここに居た全員が避難するのは不可能でしょうし…。

が、実はここ、大戦中は戦闘指揮所だけでなく艦橋を兼ねてました。
つまり艦長さんとかもここに居たんだそうで、ベルファストの艦橋が屋内に入るのは
戦後の改装後、なんだそうな。嵐の日はどうしてたんでしょ。

しかし、これだと航空機からの機銃掃射だけで、
この巨大な軍艦は、完全に戦闘能力を奪われてしまうんじゃないか、
と思えるんですが何が対策はあったんでしょうかね。

機関部や弾薬庫を分厚い装甲で囲んでも意味無いじゃん、と思っちゃうんですが。



その戦闘指揮所の一等地にあった
砲撃指示照準双眼鏡(Gun direction sight binocular)なるシロモノ。

何に使うものかよくわからんのですが、
間違いなく戦後の改装後に搭載されたものです。
おそらく、この双眼鏡で目標を捕らえると射撃管制レーダーが連動して
そっちらを向く、とかじゃないかと思うんですが、詳細は不明。

それと、この手の艦船の主砲の発射は、全砲門を一斉にドカンとやるため、
主砲射撃のための引き金があったんじゃないかという気がします。



その双眼鏡の接眼部のアップ。



戦闘指揮所から上甲板を見下ろすとこんな感じ。
砲塔後部の天井にある丸いハッチは例の指揮所席の横から
外の状況を見るためのもの。


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