■再び砲塔へ



では、その前部砲塔の中へ行ってみましょうか。
こちらも見学できるのは下の砲塔だけです。



中の構造は基本的には後部と一緒。
ただし、こっちの砲身は大きな迎角を取って上を向いてるため、
先ほどはよく見えなかった中央部の枠組みとかがわかります。

中央の砲を見ると、この状態だと砲尾が床の穴に入ってしまってますね。
あれでドカンと撃つと、後ろに後退するわけですが、
この穴の残りの長さから、砲尾の後進距離が推測できたりもするわけです。
まあ、こういうのって、現物を見るとホントに勉強になるんですよ。



後部砲塔ではニックネームつきのイラストがあったフタ。
こっちでは単に赤いものになってます。
左のペダルを踏むと開けられるみたいですが、
何のためにあるのかは実はよくわからず。

薬莢は無いので、ここで何かを回収するとも思えないんですが。
砲身を上に向けたまま、ここから次の弾を込めたのかなあ…。



前部砲塔のみにある、映像を使った展示解説。
主砲発射までのプロセスを非常に丁寧に説明しており、勉強になります。

これはベルファストの主砲はこんなに遠くまで届くんだぜ、という説明。
が、ロンドン近郊の町なんてまるで知りませんから、実感がわかず(笑)。

ちなみに5年前に来た時は古いブラウン管のモニタだったので、
微妙に近代化されたわけですが、4:3画面のままの映像を16:9フルサイズで流してるので、
微妙に横に間延びしております…。



砲尾周辺を上から。
この白い箱はカウンターウェイトでしょうかね。

主砲は長い筒ですが、それを上下させる支点は砲尾、
つまり大きく後ろ側に寄った場所にあります。

このため、ヤジロベイの原理で、砲身側、前の方に傾く力が生じるため、
それを防ぐため、大砲の砲尾にはオモリが付いてるのが一般的です。
ただし中央の赤い穴とかはなんのためのものかよく判らず。


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