■砲塔ファイナル



でもって、この艦内各所に設置されたモニタによる解説が非常に充実していて、
これを見るだけでも、入場料は取り返せたかも、という気にはなります。
常に字幕が付いてるんで、リスニングに不安を抱える私でも理解できましたし。

画面は主砲を撃つ前の段階、目標の照準方法の説明。
イギリス海軍も1942年から照準用の距離測定、
そして目標追尾にレーダーを使ってた、との事です。
索敵、つまり相手を見つけるだけの警戒レーダーはともかく、
この手の射撃管制レーダーはもっと遅れてると思ってたんですが、そうでもないんですね。
1942年の前半から投入してたなら、アメリカに対してそれほど遅れをとってません。

ただし、追尾と言っても手動で追いかけてたはずで、
もしこれが自動追尾だとすると、アメリカより4年近く早い事になってしまいますから、
さすがにそれはないでしょう。



で、レーダで得た情報を、先ほど見た情報伝達室で計算、
その結果が主砲に伝えられ、言われたとおりに撃つのさ、という画面。

専門書籍もなしに、こういった知識が得られるイギリスの子供はいいですね。
理解できてるかは別として(笑)。

日本の場合、そもそも“専門家”が怪しいもんだからなあ…。



という感じで見学を終了。
そこから見た後部の第二砲塔、砲身の先にユリカモメらしき鳥がとまってます。
いいな。

ちなみに画面右端、信号機が上がってますが、左の三角旗は数字旗(一番上は四角い文字旗)で、
ベルファストを示す番号、C35となっています。
その右の文字旗はGGCNとなっており(この写真では切れてるがもう一枚上Gの旗がある)
こっちは何を意味するのは不明。

イギリス人ですから、適当な旗を上げてるわけじゃないと思いますが。



さて、ではいよいよ艦橋内部に入りますか。
順路だとあっちからだそうな。

艦橋周辺には採光用の窓が意外に多くありました。
まあここに砲弾が落ちたらどっちにしろ助からんのだから、いいか、
みたいな設計思想でしょうかね。



下から見たらこんな感じ。ちなみにここ、第二砲塔の台座の上です。
窓の下にやたらと手すりと言うか足場があるのは、
潮ですぐに窓が汚れてしまうから、その掃除用なんでしょうか。

1万トン級の軍艦の艦橋にしては質素だなあ、という感じで、
ネズラが3匹くらいいれば占拠できちゃうんじゃないでしょうか。


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