■空の戦いを知らない船で
その横の煙突。微妙に空気抵抗を考えた形状なのか。
これは前部機関室のボイラーからのじゃないかと思います。
さて、4インチ(約102mm)砲の後ろに回ってみました。
仲良く2門分の砲尾が並んでおり、別々の角度を取るとかは出来ないみたいですね。
その横にあった装置。
最初は次の砲弾を置いとく場所かと思ったんですが、それにしちゃ凝ってる。
どうも弾頭部を差し込んでますから、信管の設定とかをやる機械かもしれません。
高射砲の場合、爆風とそこで飛び散る破片で相手に損害を与える、という狙いもありますから、
目標の高度あたりでドカンと行くように信管をセットする必要があります。
もっとも一般的だったのが時限信管で、各砲の弾速はわかってますから、
目標の高度に到達する時間は計算可能で、その時間が来たら爆発するようにするわけです。
この4インチ砲は戦後に搭載したものらしいので、さすがに近接信管(VT信管)、
一種のレーダーで相手までの距離を測り、目標の近所で
ドカンと行く信管が付いてたんじゃないかと思うんですが、確認はできず。
砲尾を横から。
良く見ると前の方に目視照準器を付けていたらしい輪型の取り付け部と、
その先にあるのぞき窓があるのに気が付きます。
射撃管制用の対空レーダーがないとはいえ、さすがに射撃管制所はあったはずで、
これはあくまで非常用だと思うんですが…。
その横にあった弾薬保管箱。
さっき艦内に砲弾用の巻き上げ機があった以上、
どっかにその取り出し口があるはずなんですが、見つからず。
ちなみにこれ、防弾とかはそれほど考えられておらず、
ここに機銃掃射の20mmとか一発飛び込んだらエライことになるのでわ…。
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