■タワーブリッジの罠



あれがタワーブリッジのゲートです。
…ただの橋の装飾でこれですから、今朝渡ったロンドン橋と比べると、
19世紀のイギリスの金持ちぶりがわかりますねえ。



その歩行者用階段の装飾。いやはや(笑)…。
左右のドラゴンが抱えてるのはロンドン市の紋章です。



そこから上に出ます。
ゲートをくぐると、その向こうにおなじみのタワーが見えてきました。

余談ながら、夏目漱石は留学中、貧乏だ悲惨だを連呼してますが、
それでも貧民街のイーストエンドまでは行かず、
ロンドンの南西部を中心に下宿を転々としました。
なので、このエリアはあまりなじみがなく、日記やその後の作品などにもあまり出てきません。

例外が、小説「倫敦塔」なんですが、そのなかで冒頭に出てくる
塔橋ってのは、このタワーブリッジのことです。
長いこと、ロンドン塔の入り口の橋だろうと思ってたんですが、
前回の旅行で現地に来て、あ、タワーブリッジの事だと気がついたのでした。
まあ、ストレートな直訳ですが(笑)。

さらに余談ながら、漱石はロンドンに来ないとわけがわからん、という作品を残してるので、
今回、フォローできるようなら、フォローしたいと思ってます。



その先にあった橋の撥ね上げ操作室。
大型船が通過する時はここで操作して、橋の中央部を撥ね上げます。

とはいえ、このすぐ上流に、そんなに高さの無いロンドン橋があるので、
大型船がここを通る意味はもはやあまり無く、ほとんど観光用の演出になってるみたいな感じです。
撥ね上げの時間は決まっており、だいたいお昼前後が多い感じ。
今では、Tower bridgeのホームページで、毎日の撥ね上げ時間が公開されてますから、
見に行く前に確認すれば、確実に見学できます。



さて、橋の中央部に着たんですが、塔内の見学コースの入り口が見当たらない。
確かここら辺りだったはず…と思ったら、反対側の歩行者通路にあるのを発見。
そういや、前回もアッチで見かけたな、と思い出すも、入り口が片側にしかないとは思いもよりませんでした。

途中で車道の横断はできませんから、また岸までもどって、反対側に渡る必要が。
トホホ…。


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