■骨になって1億と数千万年



石頭恐竜、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus)の頭部。

ただし、これはオリジナルの化石ではなく、その複製品とのこと。
これも北米大陸の恐竜らしいです。
この部分だけ見ると、ハゲタカみたいな印象があります。



これも有名どころ、冠のような頭部のパラサウロロフス(parasaurolophus)。
これは冠が短い方で、多分メスだろう、との事。
ちなみに、ただのカザリではなく、頭の先の鼻から、
この冠の中まで空気を通す管が通ってるそうです。
なんで?と聞かれてもわからん、というのが正直なところだとか。



さて、どんどん進みますよ。

いくつかの展示を紹介してませんが、この博物館で、
全てを紹介してたら、未来永劫、終わらなくなるので、
その点はご容赦願います…。

ちなみに、上に見えてる渡り廊下みたいなのが、
先に歩いた中2階の展示見学通路です。



で、その先に居たのが、この尻尾の長いアイツ、ことイグアノドン1号。
古い考証のまま復元されてしまったため、妙に姿勢のいい標本となってます。
…でもって、この記事を書くのに確認したら、これ、
オリジナルの化石ではなくて、レプリカだそうな。



イギリスで発見されたイグアノドンの歯の化石から、
恐竜の存在が人類に知られる事になるわけですから、
興味深い展示ではありますね。

ただし、この化石はイグアノドン墓場として有名な
ベルギーの炭鉱から発掘されたものから型取りしてます。
おなじ炭鉱の地下322m前後から、次々と30体以上のイグアノドンが
発見された、というスゴイ炭鉱があの国にはあるのです。

ちなみに、恐竜の存在を最初に発見したマンテル(Gideon Mantell)は
前回紹介した女性、メリー アニンの化石発見のニュースに
触発されて化石の研究を始めたのだとか。
(ただし歯の化石そのものは彼の奥さんが見つけた可能性あり)

さらに脱線すると、ウッカリ姿勢がいい状態で復元してしまった、
というのは上野の国立科学博物館のアロサウルスもそうだったんですが、
これを最近の恐竜風に背骨を地面に平行にした姿勢に組み立て直し、
どうも今年、2011年の夏から再公開、という話がありますが、未確認。


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