■行くぜ自然史



というわけで、この段階で午後4時。
既に3月上旬のロンドンでは日が暮れかかってますね。
つーか、また夕方になって晴れてくるパターンか。

さて、科学博物館が、まさかこれほど手ごわいとは思ってなかったので、
既に完全にスケジュールが狂ってしまってます。

が、とりあえず、この後は隣にある自然史博物館も見ておきたいところ。
科学博物館の右手にある建物、この写真で右側の建物がそうなので、
まあすぐにそちらには行けます。
ここら辺は、上野やワシントンDCのスミソニアンよりも便利です。

しかし、科学博物館がこれだと、まさか自然史博物館も同じような規模だったりして…
とちょっと不安になったのですが、この不安は半分だけ的中することになります。

すなわち両者は同じ規模ではなく、建物の広さ、展示の内容、
どれをとっても自然史博物館の方が倍近い規模があるのです(笑)。

…はい、旅行記史上最強の敵との戦いが終わったばかりですが、
早速2番目の強敵との戦いに入りますよ(涙)。
(ちなみに3番目はアメリカ空軍博物館)



これが入り口。
自然史博物館は3箇所入り口があるのですが、一応、ここが正面入り口らしいです。

しかし、入り口横に、赤い垂れ幕にこんだけデカく
入場無料(Admission free)と書いてある公共施設も珍しいような。
「なんだと、オレの入場料が受け取れねえってのかい、てやんでえ、チキショー、ベラボーめ!」
みたいな江戸っ子気質の客が後を絶たないから、あらかじめ警告しとく、とかでしょうかね…。



中に入るとこんな感じ。
ここも簡単な荷物検査があったはず。

最初のホールに、ギリシャ神話から宇宙飛行士まで、いろんな彫像が飾ってあります。
それぞれが、さまざまな展示テーマを象徴してるらしいんですが、
よくわかりませんでした…。

で、この入り口で、いきなりルートが二つに分かれます。
奥の上に見えてる球体の中に入ってゆくエスカレータで行く新館の展示、
それをシカトして、エスカレータの裏から回る本館の展示です。

とりあえず、何だか妙に演出過剰な展示は後でいい、と
たった今、科学博物館で学んで来たので(笑)、地味な下の本館入り口を目指します。



ちなみに彫像類はこんな感じ。
手前はサイクロプスで、奥は宇宙飛行士屋さんだと思われます。
この組み合わせの意味とかはよくわかりません…。



そこから本館の展示コーナーまで続く壁の中に、珍しい鉱物や、
化石などが展示してあるんですが、その中に竹が混じってました。

日本人が椰子の木で南の島を連想するように、
ヨーロッパ方面の人たちにとって、竹は東洋を連想させる植物なんでしょうね。



さて、その先の入り口から、本館の中に入って、最初に見た光景がこれ。

壁の左右を埋め尽くす標本、スケッチ、荘厳な天井と壁と、ライティング。
あ、これは負ける、と直感しました。
そして、事実、旅団史上空前絶後の大敗北、とでもいうべき戦いがここから始まります。
それでも、前に進むのだ。
なぜなら夕撃旅団の辞書に撤退の二文字はないからだ。
画数が多すぎて覚えられなかったからな。

というわけで、ロンドン博物館決戦第2ラウンド、自然史博物館編、次回よりスタートです。
今回の本編は、ここまで。


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