■ゆっくり思い出してみる



さて、とりあえず、この階の一番奥、最初に上がってきた広場に戻る。
この横にも展示コーナーがあったからなのですが、良く見ると奥に自販機が。

むう、食事は時間的に無理だけど、ジュース飲むくらいならいいだろう、
さすがにちょっと休息を取りたいし、と思ってそちらへ向かう。



そこに居た学生さんたち。
この日は日曜日なのに、制服の学生さんは珍しいな、と思ったら、
ユダヤ学校の生徒さんですね、あの帽子と制服は。

ロンドンど真ん中に、伝統まっしぐら、というユダヤ人学校があるのにちょっと驚きました。
ロンドンのユダヤ系は富裕層が多いでしょうから、このアタリは
彼女達の地元と言えば地元なのか。

ユダヤ教はあまりよう知らんのですが、いいのか、日曜に学校行事とか。




でもって、その販売機で買ったオレンジジュース。
イギリス、飲み物に関してはどれも美味しかったです。
でもって黒いラベルの下にあるオレンジ色の帯の中に
“大きなボトルでよりお得”といった文字が。
なんの事?と思ってよく見ると、これ600ml ボトルなんですね。

この500mlより100ml 多いよ、という微妙なお得ボトルは
この後も結構見かけました。

さて、ジュースも飲んだし、次の展示に行こうか。

トロトロやってたら、日が暮れちゃうぜ。
ん…?
トロトロと…日が…
トロ…日…
んんんんんん?

何かが何かが引っかかるぞ、自分。
イギリスに来てトロってなんだっけ?

トロ…日。
……トロフィー?

ああああああ、えらいこっちゃ、肝心なもの見忘れてる!



あわてて航空機の展示コーナーに取って返して歩き回る。
ああ、あった、あった!誰も注目してない上、
予想以上に巨大でまったく気がつかなかったよ!



探し物は、これザマス。
あのシュナイダー トロフィーレースの優勝杯、
つまりこれがトロフィー(Schneider Trophy)で、これをもらうために、
あの水上レースでみんな頑張ってたわけです。
1931年の優勝で、イギリスが3連勝を達成、ルールにより、
永久所有権を手に入れたのでした。

ちなみにトロフィーの本体は、上の部分、ポットのフタみたいな部分だけで、
その下の巨大な円柱は展示用の台座です(笑)。
この台座を含めると全高で1m50cm近くあるのですが、
トロフィー単体も意外にでかくてちょっと驚きました。



このトロフィー、一種の彫像になってるのですが、
これ、天使が下の人にキスをしてたのだ、とここで気が付く。

ずっと、羽根の生えたネーチャンが腕立て伏せしてるんだと思ってました…。

…なんか血を吸ってるようにも見えますが、
ここはロマンある説を取りましょう(笑)。


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