■こんな機体も持ってます



1928年製のデ・ハビラントのDH60G ジプシー モス(Gipsy Moth)。
第一次大戦と第二次大戦の間に、1000機以上が造られたヒット作です。
ここから、イギリス空軍でも使われたタイガーモスへと繋がって行く事になります。

展示の機体はジェイソン(Jason)I という愛称だそうで、1930年にイギリスの女性飛行士、
エイミー・ジョンソン(Amy Johnson )がイギリスからオーストラリアへの飛行に使った機体だとか。
ちなみに女性が単独飛行でイギリスからオーストラリアまで飛んだのはこれが最初との事。



もはやおなじみのような気がするシエルヴァのオートジャイロ。

これはC.30で、もっとも売れたタイプでしょう。
フランスの航空宇宙博物館にも、これのライセンス生産版がありましね。
この写真では判り難いですが、こっちはシエルバ純正なので、
ちゃんと水平尾翼の翼端が上にはねてます。

フランスの航空宇宙博物館のとこでも書きましたが、
オートジャイロを発明したシエルバさんは
スペイン人ですが、シエルバ社はイギリスで立ち上げた会社なので、
オートジャイロはイギリスでも結構使われました。

後に、その開発に協力していたアヴロとかも生産に乗り出して来ることになるわけです。



立航空工場(Royal aircraft factroy)製のSE5a。

イギリスを代表する戦闘機&万能機だけあって、これもRAFロンドン館にありました。
こっちはえらく明るい塗装で、この色で見ると、ホントに角ばった機体ですよね、これ。

しかし、同じロンドンで微妙に展示がかぶってるのは、
何かライバル意識でもあるんでしょうか、この両博物館?



微妙に前衛芸術っぽい、ミッチェルの銅像が。
例の水上レーサー機S.6B、そしてスピットファイアの生みの親ですね。
冗談抜きで、第二次大戦は、この人が一人でイギリスを救ってしまった、という面があります。

もし彼が居なければ、イギリス側の戦闘機はハリケーン、グラディエーター、
デファイアントという状態で開戦ですから、どうせいっちゅうんじゃ、という世界に(笑)。
バトル・オブ・ブリテンの後まで、アメリカのレンドリースは来ませんから、
エライコトになっていたでしょう、これ。



イギリスでも飛行船は使ってたんだよ、という展示。

一番下の飛行船は海軍の沿岸警備用なんですが、妙に長細いゴンドラだな、
と思ったら、これは航空機のアブロ504の胴体を流用してるものらしいです。



さて、そんな感じで、ようやく航空機の展示コーナーの見学を終了。

ここから科学博物館のラストスパートに入りますよ。



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