■エンジンだけじゃないんだぜ



さて、そのエンジンの展示を抜けると、実際の航空機の展示がずらりと。
実際はエンジン展示と平行してるんですが、エンジンを最後まで見てからこっちに来ると、
そのまま入り口に戻る感じになって、効率良く見れます。

しかしここ、ビルの3階(日本式だと4階)とは思えんなあ…。



まずは逆さに展示されていた1965年製、
ピッツ スペシャル(Pitts Special )のS-1S。
曲芸飛行用の複葉機ですね。

初飛行は1944年ですから、まだ第二次大戦中で、
それが今でも現役なんですから、たいしたもんです。

この機体だけ、逆さづりになってたのは、
館長のオヤツを盗み食いした罰、とかでしょうかね。



1996年製のバンシー(Banshee)無線誘導無人機。
この色からしてわかるように、リモコン操作の標的機で、対空ミサイルの開発に使われたようです。
最大時速は320km/hとの事で、標的機とはいえ、ちょっと遅いような…。

一応、カメラを積んで、無人偵察機としても使えるようです。
こんな機体まで三角翼なのが、ヨーロピアンだ、という感じがしますね。



1960年にホーカー社が垂直離着陸戦闘機ハリアーの先行試作機として造った
P.1127の中の一番機で、シリアルXP831号機。
P.1127は最終的に6機が造られ、1機が事故で失われてます。

実はハリアーは先行試作型がいくつかある、という変わった戦闘機で、
この後、XV-6Aケストレル、という最終試験型が造られる事になります。
このケストレルはアメリカ空軍博物館にありましたね。



ブリティッシュ・エアロスペース 125。
1962年に初飛行、1000機以上が売れたとされる傑作ビジネスジェット機らしいのですが、
当然、よく知りません(笑)。

とりあえず、最初はデ・ハビラント社が開発、それがホーカー・シドレーに吸収されたため、
ホーカー・シドレーH.S.125として発売されます。
で、ここの博物館の解説板も、その時代のものなので、ホーカー・シドレーとなってます。

が、ややこしい事に(笑)、さらにブリティッシュ・エアロスペースに統合されてしまいますから、
現在の名前はブリティッシュ・エアロスペース 125となってるようです。
もう、素の125でええやん、と思うのは私だけ?


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