■時間よ黙れ



で、その次は時を測る、という展示。
各種時計ですね、要するに。



こっちは第三展示室の吹き抜けの上、となります。
なので、この展示も回廊にそって行われてるわけで。



まずは砂時計。
結構イロイロあるもんだ、というか1.5Lペットボトルクラスのは、
一体どんだけの時間を計る気だったのやら…。



とりあえず古い時計の内部構造…だったはず。
解説板、撮影し忘れました、はい。



ちょっと見づらいですが、中央にあるのが、西暦550年ごろの日時計。
現存する中では、世界で2番目に古い歯車換算ができるものだとか。
手前に置いてあるのが、歯車とレバー。

日時計は太陽高度で時刻を知る物です。
これを村の真中に建てておく、というなら問題ないですが、
船などで南北方向に移動しながら時刻を知りたい、となると、かなりの誤差がでます。
緯度によって、つまり地球上の南北どのアタリに居るかによって、
影の長さが変わってしまうからです。

どうもギリシャ文明の頃から、この点はわかってたようで、
計算で出したのか、実測値で決めたのかは不明ながら、
主な大都市における季節ごとの影の長さはかなり古くから知られていたようです。

なので、旅行者は、自分の日時計を持ち歩き、エリアごとに差を計算して
時刻を知ることができました。

が、それではちょっとメンドクサイ、ということで登場したのが、この歯車式日時計です。
太陽の影の位置と、現在居る都市の名前が一致するように
レバーを回すと、歯車がダイヤル上の針を動かし、現在の時刻を教えてくれます。
単純といえば単純ですが、ある意味、これってアナログコンピュータですよね。

さらに高度なものになると、太陽高度から今日の日付までわかるように
なっていたものまであったとか…。
うーむ、すごいですね。

主に中近東で使われた、とのことなので、
やはりこの時代は、ヨーロッパよりアラビアの方が、文明が進んでたんでしょうか。

NEXT