■農業と機械



19世紀の農業用の各種機材。
さすがに蒸気機関では大型過ぎ、例の荷運び用蒸気トラクターなどを別にすると、
その機械化はガソリンエンジンが普及する20世紀まで待つことになったわけです。



その農村の機械化の象徴、フォードソンのトラクター。
フォードソンはアメリカの自動車メーカー、フォードの農業用機械のブランドです。

1917年製との事ですから、既にフォードの工場がイギリスに上陸してから4年、
ベルトコンベアによる大量生産で、イギリス中にその製品があふれ始めた時期でしょう。

ちなみに、ヨーロッパにおいて初期のフォードは車よりも、
このフォードソンの農業ブランドの方が有名で、ロシアなどにまで製品を売り込んでました。
後に1929年、大恐慌の年に(涙)ソ連が自動車の製造に乗り出す際、パートナーにフォードを選んだのは、
農村出身の共産党幹部にとって、フォードソンへの憧れがあったからとも言われます。

結果的には、その工場をスターリンは、だまし取ってしまうんですけどね(笑)。


はい、では微妙にキリがいいので、今回はここまで。


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