■安全はタダではやって来ない
まあ、こんな感じに、いかにも金持ちらしい金庫とかも(笑)。
手前の白い板の上にあるのは、金庫を作るのに使う素材類。
で、ここは壁一面にグルッとさまざまなカギが展示してあるんですが、
いきなりこれは古代エジプトのカギ。
そんなトコから来るか、という感じですが(笑)、逆に言えば、
古代エジプトの時代からドロボウは居たわけです。
ちなみに、鍵と鍵穴を使った錠はエジプトがルーツなんだそうで。
次は古代ローマ、といっても帝政後のローマらしいのですが、そのカギ。
エジプト式の鍵の発展形なんですが、
全て鉄製の上、意外に現代的な構造でちょっと驚く。
やっぱり、ヨーロッパの科学って、キリスト教のおかげで紀元100年くらいから1000年くらいまで、
完全に停滞しちゃってたんだなあ、と思ったり。
このまま進化してれば、イスラム帝国もチンギス・ハンも一方的に撃破できたでしょうに。
後のルネッサンスってのは、日本人から見るとイタリアで芸術でポン、という感じですが、
むしろ科学に対するキリスト教の呪縛をイタリアで打ち破った、という方が重要でしょう。
(完全にではない上に反動が来ますが)
あれ以前と以後ではヨーロッパは全く別モノに近く、もしギリシア、ローマの文明再発見が
あの時、起こらなかったらどうなってたんだろう、と思ったり。
しかし、今更ですが、ギリシアとローマの科学と数学(論理学)って、ホンマにスゴイですな。
これが日本の近所にあればねえ(笑)…。
いきなり時代が飛んで、17&18世紀のカギ。
装飾性の高さもさる事ながら、かなり精密な装置になりつつあります。
中国式 パッドロック(PAD
LOCK/意味がわからん…)の展示。
日本で言うところの南京錠ですね。
ヨーロッパ人の目から見ると、わざわざぶら下げて使う鍵は結構珍しかったようです。
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