■あなたの家庭に科学を



で、その先にあったのが、この家庭生活の秘密コーナー。
なんだか古臭い展示が展開されてそうだ、と思ったんですが、
どっこいこれが非常に面白い展示だったのでした。

家庭で使われる科学…というか工業製品のコレクションのコーナーで、
それこそ洗濯機から高級オーディオまで何でも来い、という展示です。

ただ、どうも全体に古臭いのは事実で(笑)、
デジタル家電と言えるのはCDプレイヤーのみ、ビデオならVHSまで。
ブルーレイはおろかDVDもなし、テレビは小型ブラウン管の時代まで、となってます。

これはこの展示が開始された時期から
全く内容の更新が行われてないためと思われますが(笑)、
それがかえって興味深い展示内容に繋がってたりするので、世の中わからんもんです。



まずはアナログレコードのコーナー。
レコードから音を拾うアーム、その先端部にあるカートリッジの展示です。
ちなみに、これは過去の歴史の展示…、ではなくレコード現役時代の展示なので、
“みなさんもご存知のように…”といった解説が多く、
現代の子供達はイマイチよくわからないんじゃないでしょうか…。

でもって、左の方に見える巨大な円盤はレーコードの原版とプレス機で、
これでガシャコンガシャコンとレコードを量産するわけです。

さらにその横の生首(笑)はおしゃべり人形(Talking doll)で、
小型のレコードを内蔵して声が出る、というものらしい。



ずらっとならんだ真空管たち。
これは、ラジオやテレビに使われたものを集めてるみたい。
ガラス管でない真空管てあるんですね。
ここにあるのは1920年代から1958年までのもの、とされていてたので、
これ以降はトランジスタに、となるんでしょうか。




さて、再度レコードプレイヤーに戻ります。
右下と右上はポータブル型。
ポータブルったってレコード自体が直径30cmくらいあるわけで、ごらんのようなサイズに。
これを屋外に持ち出して楽しもう!と言われてもなあ、というのが正直なところ。

で、ここの展示はご覧のように当時の商品広告も一緒に展示されており、
これはこれで結構楽しかったりします。



いわゆるロウ管型のレコード。
手前にある筒状の蝋(ロウ)で造られたメディアを使った、
極初期のレコード、この世代だと蓄音機、というとこでしょうか。

ちなみに奥の1904年製レコードプレイヤー、さらに1915年&18年製の
手前のロウ管も、エジソン社製のもの。

1900年前後には円盤型のレコードが登場してたはずですので、
1904年どころか、1915までロウ管レコードがあった、というのはちょっと意外。


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