■ハイドパークで散歩して
ではここで、例によって現地地図を使ってハイドパークの確認を。
白い線が今回の移動ルートで、南にある博物館地区を目指すはずなのに、
なぜ北西に離脱してしまってるのかは、また後ほど(笑)。
この公園、もともとは貴族の荘園跡地だったとか。
ロンドンの中心部は長いことシティ地区だったので、ここは18世紀くらいまでは、
都心部ではなく、十分郊外と行っていい場所だったはずです。
最初に、地図の中央からやや左、南北に走る自動車道路があるのがわかるでしょうか。
これの西側がケンジントンガーデンズ、東側がハイドパークです。
中に入ってしまうと、特に看板とかも無く、同じ一つの公園みたいな扱いになってます。
ちなみに、これはハイドパークの方の地図なので、左側、ケンジントン ガーデンズは
全体が入っておらず、実際はさらに西側に広がってます。
まあ、広いのは間違いなく、ハイドパークの方だけでも
東京の代々木公園と明治神宮の森を合わせたのと、ほぼ同じ面積があります。、
なので両者をあわせると、さらにえらい事になるわけです。
ちなみに公園の中にデカイ人工池があり、
行ってみたら池(Pond)じゃないよLake(湖)だ、とされていて驚いたんですが、
これはどうも人工の池もLakeと言うみたいですね。
この人工池は途中にある橋を境に東西で別の名前があり、
西がロング ウォーター(Long
water)で長い水、
東がサーペンティン(Serpentine)で蛇形、という妙な名前がついてます…。
とりあえず、今回は北東のマーブルアーチ方面から、
そのすぐ下にあるスピーカーズコーナーに行き、その後、北側沿いに歩いて、
そのままパディントン駅方面に離脱してしまいます(笑)。
で、本日、ここにやって来た目的だった場所。
現状、人っ子ひとりいませんが(笑)
ここがスピーカーズ コーナーです。
日曜に限り、この場所で、誰でも、王室批判と暴力的な反政府活動を煽動しないかぎり、
好きなことを演説していい、とされる場所です。
なんじゃそりゃ、という感じですが、19世紀後半、社会主義運動の盛り上がりもあり、
その不満のハケ口として設けられた場所で、1870年ごろから、
ここでは演説の自由の権利が認められていたわけです。
後にロンドン市内の公園にいくつかこういった場所が作られますが、
ここが元祖であり、もっとも有名な場所です。
(後にイギリス中、さらには国外にも造られた)
留学中の夏目漱石も見学に来ていますし、
イギリス滞在中のマルクスやレーニンもこの場所で演説をやってます。
で、日曜の朝からやってる、という話だったので見に来たのですが、
ご覧のように誰も居ない(笑)。
場所を間違えたのか、と思い確認したのですが、ここであってる。
この日は寒いし天気もよくないしで誰も居なかったのか、
それとも時間が早すぎたのか、詳細は不明です…。
その横にあった、無人の貸し自転車コーナー。
30分までなら無料、という事で借りようかと思ったんですが、
どうも説明を読む限りでは使い方がよくわからず、あきらめる。
ちなみにこの貸し自転車コーナー、公園だけでなく、
市内でも何度か見かけました。
さて、とりあえず、公園の北側を道沿いに歩いて見る事に。
歩いても歩いてもどこまでも公園なんですが、途中から右側に見える
変な土の道が並走することに。
なんだ、これ?と思ったんですが…
直後に後ろからこの人たちに追い抜かれ、ああ、乗馬専用道か、と知る。
イギリスらしいといえばらしいんですが、これはこのハイドパーク周辺が、
高級住宅街だから、というやや特殊な光景だと思います。
最終日に突入することになる、イーストエンドの公園、
ビクトリアパークには、生活用の船はあっても、馬なんざいやしませんでしたよ。
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