■とにかく詰め込んでみました



その上にぶら下げ展示されていたイングリッシュ エレクトリックのキャンベラ PR9。

戦後イギリスで開発された軽ジェット爆撃機。
1950年くらいまでのイギリス機は、他国と比べてもまだ十分な性能を維持しており、
これもオーストラリア空軍に輸出され、さらにはアメリカ空軍もB-57として採用してます。

ただし、この展時機はロンドンにあった機体と同じく、偵察型。
ロンドンのはPR.3でしたが、こっちはPR.9だそうで、
主翼の延長、エンジンの強化などが行われ、高高度性能を強化したみたいですね。



これもまたミーティアです(笑)。
1953年に初飛行した夜戦型のNF.14。

実験機の館でえらい形状にされてた機首部が、再びエライことになってます。
ピノキオのごとく、この機体の鼻っつらは呪いがかかってるんでしょうかね。
今回はあそこに人は乗らないで、レーダーが入ってます。

アメリカだと、この手の機体は全天候型戦闘機とされ、
あらゆる状況下でソ連の戦略爆撃機を迎撃する機体とされたのですが、
イギリスの場合、あくまで夜間戦闘機となってます。

が、あの悪夢のような機首部は明らかにアメリカの全天候型戦闘機のように、
レーダーとFCS(火器管制装置)の両方が入ってると思いますよ。
機体下部にも何か追加で付けられてますしね。

ちなみに、このミーティアはグロスターではなく、
アームストロング ウィットワース(Armstrong Whitworth)社の製品。

グロスター社が通常型のミーティアの生産で手一杯だったから、
とされますが、これもメーカー救済の面が強いような気がしますね。



ヴァリアント爆撃機の横にあったソ連機の模型展示。
実機が無いから、模型で展示しちゃえ、ってことらしいですが、
これ、スケールがバラバラで、あまり参考にならないような…。

ちなみに、右から二番目、ちょっと機首が上を向いてる機体がTu-22Mバックファイア、
例の超音速爆撃機で、これの対艦ミサイルがアメリカ海軍の頭痛の種となった機体。



その隣に、これは実機でMig-21PFが。
場末のスナックのママの化粧のごとく、ペンキでベタベタに塗り固められている、
という、なんだか妙な機体でした。

ハンガリー空軍で使われていた機体で、
元々は1989年ごろ、007の映画撮影用に購入されたものだとか。




一番端っこにあった展示。
一番下にあるのは、上のMig21と同じナンバーの模型。
映画の撮影用のものとかでしょうか?

その上、保険組合のコンペ優勝トロフィーのごときディスプレイがされた
金属製の模型は、左からF4ファントムII、ホーカー ハンター、そしてバッカニア。
なんだかオモチャっぽいですが、馬鹿にしてはいけない、
これもレーダー反射波のデータ取り用に造られた精密模型です。

こんなデータまで取っていた、となると英米のレーダーって、
相手の機種名までディスプレイ上に表示されるんでしょうか。



NEXT