■ホントにいろいろ持ってます



Me410の横にあった車両関係の展示から。
右側は機体牽引用の車両ですが、
このつくりだと舗装された滑走路以外では使えない感じですね。



空挺部隊用のミニバイク。
アメリカも似たようなのを造ってましたが、あれは近所の鉄工所のオヤジが、
適当な鉄板集めて芝刈り機のエンジンとタイヤをつけました、
という感じだったのに対し、こちらはかなりしっかり造られてます。
ブレーキも付いてますし(笑)。
ただし、製造年代が不明なので、ウカツに比べられませんが。

ちなみに、地獄の空挺部隊の隊員の皆さんがこのカワイイバイクに乗り、
テッテケテーと敵地を怪進撃するわけではなく、
部隊に対して1台、という感じで配備されてるようです。
連絡&着陸時にアッチこっちに散ってしまった隊員の捜索用でしょう。

…ところで、これもチョッパーハンドルの一種なんですかね。



その隣に、説明無しで置かれていたゴッツイ車両。
第二次大戦前後の燃料補給車じゃないかと思うんですが、詳細は不明。



良く見ると国籍マークがどこにもありませんが、日本の桜花 11型。
これも日本機なので、MXY-7とかいう名前もあります。
でもって連合国側のコードネームはバカ(Baka)、漢字で書くと馬鹿ですが、
おそらくこれはクレージー、狂気の意味の誤訳でしょう。

まあ、片や桜の花、片や馬鹿ですから、これだけ落差のあるネーミングも珍しいかも。

特攻専用機であり、まあ恥ずべき機体ですね。
戦争は勝つ可能性がある間は続ける意味がありますが、
その可能性が消えたのに、こんなもんまで造って続ける意味は全くもありません。
やるなら、言い出したヤツから死んで来い、というのが正直なところ。

まあ、特異な機体であったこともあり、桜花の現存機は意外に多く、
スミソニアンのウドバー・ハジー別館、さらにアメリカ空軍博物館にもありました。

ちなみにこの機体の来歴は、一切不明。



ホーカー ハインド(Hind)。
ホーカー ハートじゃないのか、と思ったんですが、その改良発展型、
第二次大戦前、中東エリアのイギリス軍を中心に配備された軽爆撃機型だそうな。
当然、よく知りません(笑)。

まあ、ケストレルエンジンを積んでたんで、それなりの機体ではあったはず。
ちなみにこの機体は、戦後、アフガニスタン空軍が使用していて、
1968年になってからこの博物館に寄贈されたものだとか。

一説には1950年代まで現役で、この後継機としてMig17が導入された、
とされますから(笑)、軽自動車からフェラーリに乗り換えるような展開ですな。


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