■ホントにいろいろ取ってあります
イギリス空軍以外のものもありました。
これはドイツ空軍、ルフトバッフェの小物コレクション(笑)。
一切の説明がないので、何がなんだか、というものもありますが、
真ん中の黄色いライフベストには1941年の製造年月日がありました。
左端の制服の上のコードは中央上の飛行帽のヘッドフォン部から出てるので、
あのコネクタは機体の無線装置につなぐもののようです。
その中にえらく珍しいものがチョコンと置かれてました。
ドイツのRevi E2A
光学照準器。
残念ながら、上部の反射ガラスは失われたり、
なぜかカットされてたりしますが、それ以外の保存状態はいいです。
これ、やけにデカイ光学照準器でして、
主に爆撃機の銃座に付けられていた、ちょっと変わったシロモノ。
実はこれ、内部にアナログコンピュータ(機械式計算機)を持っていて、
目標の未来位置(射撃すれば当たる場所)に
レティクル(照準の光像)を映せたとされます。
ただし、あくまで直線飛行する相手に対してのみ、
さらに自分はほとんど動かない爆撃機での使用が前提ですから、
計算機と言ってもジャイロコンピューティングではないはず。
ジャイロコンピューター搭載の照準器は、これよりさらにデカイのが普通ですし。
なにせあまり資料がないので、動作原理など、あまり詳しいことはわかりません。
とりあえず、ドイツの秘密兵器の一つってことで(笑)。
こちらは我らが日本のもの。
軍服や計算尺、偵察用カメラなどなど。
画面中央、目にもまぶしい落下傘には昭和18年12月製の札があります。
左端、航空機無線など知るか、というあっさりした飛行帽が日本ですね。
一番下は演習の時に当たり判定をするのに使った写真銃のように見えますが、断言はできず。
で、それらの細かい展示の先にあるのがこのハンガー。
WAR
PLANES、戦争の飛行機たち、というえらく大雑把なまとめ方のの展示(笑)。
とりあえず、実際の戦争に参加したことのある機体は全部集めてしまえ、
というコンセプトでやってるみたいです。
ちなみに写真で手前にあるのが、Me410の現存機ですが、これもメッサーシュミットらしく、
ラジエター排気口兼フラップが採用されてます。
エンジンの少し後ろ、主翼後縁で口を開けてるのがそれです。
この奥にラジエターではなく、例のジェットフラップの排気口を詰め込んで、
上下に開いてエアブレーキにもなるなど、イロイロ一工夫すれば(笑)、
風の谷のガンシップへの道が見えてくるはず。
とりあえず、この戦争航空機編は次回から、今回の本編はここまでとしましょう。
今回のオマケは、連合国における呪術戦争についてでございます。
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