■さあ、次のステージへ



さて、実験機の展示棟はほぼ見学が終了したので、次に行きましょうか。
ちなみに今回の見学ルートはこんな感じ。

現在は真の入り口を突破、緑色の実験機のハンガーを見終わって、
その隣の赤いハンガーにあるWAR PLANESの展示を目指してます。

この二つのハンガーは中で繋がっているのですが、その連絡通路部分にも、
細かいながらも、意外に奥の深い展示があったので、
ここまで来たんだ、キッチリそれらも紹介しておきましょう(涙)。



いきなりこれ。
よくわかりません(笑)。
どっかに説明があったのかもしれませんが、見つけることができませんでした。

なんかちょっと時代が古めな食卓、という気もしますが、
イギリスなら、今でもこんな家はいくらでもありそうな気もします。

良く見ると右側に子供が二人写ってますが、これが展示の一部だったのか、
見学中の子供がガラスに映りこんでるのか、イギリスらしい心霊写真が撮れちゃったのか、
今となっては、全く不明。



たしかその隣の部屋にあった、世界中の博物館でおなじみ、模型の展示(笑)。

航空博物館はプラモデルの展示コーナーを設けなければいけない、
という不文律でもあるんでしょうか…。




ここからは、その隣の展示コーナーだったと思います。
各種ガスマスクと、説明書…と思いきや、なんか上の方に人形の脚が見えます。

なんじゃこりゃ、と良く見れば、右側にあるのが乳幼児用のガスマスクで、
これの使い方を示すために、赤ちゃんの人形が突っ込まれてるのでした。



非常に地味な(笑)、六分儀やら高度計やら。
ほとんど完動品であろう、という状態で残ってるのがイギリスらしいところ。

さて、六分儀というと、2段目の真ん中にあるのにまず目が行くと思いますが、
上の段の左右にあるのも六分儀です。
その二つに挟まれてる鏡付きの装置は方位磁針、コンパス。
上から覗き込まなくても見えるように鏡つき。

六分儀に話を戻すと、これは太陽や星といった天体の高度を求め、
その数値を元に自分のいる緯度を計算するための装置です(条件が揃えば経度も出る)。

その測定に必要なのが、目標の天体と高度の基準になる水平線です。
が、空を飛んじゃう飛行機の場合、雲の上に出てしまうとアウトですし、
夜間だと、そもそも水平線がよく見えない、という事になりました。

なので、液体(アルコール類だと思う)の中に気泡を入れたビンを仕込んでおき、
この気泡を使って水平方向を決める気泡式六分儀というのが使われる事になります。
この二つはその気泡六分儀で、現物は初めてみました。

ちなみにその他の展示は2段目の左端が気圧から高度を測る高度計、
よく見えない2段目右端がポケット六分儀、
一番下、左は天体コンパス(astro compass)という私はよく知らない装置。
おそらく、天体の方向から方位を知る、とかそんなんじゃないかと思いますが…。

でもって下段の真ん中もよくわからない、drift recorderという装置。
機体の横滑りの記録装置ですかね。
なんらかの実験などに使われたんじゃないかと思います。

で、右端にある一番最後のは、速度と進路用の計算尺、となってます。

よくまあ、いろいろと取っておくもんだ(笑)。


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