■黄金時代が来たザマス
ポテ(POTEZ) 53。
1933年に飛んだレーサー機らしいんですが、これが参戦した
Coupe
Deutsch de la
Meurtheというレースがよくわからず、詳細は不明です。
ドイツ機とレースをやったらしいんですが。
この機体は2000kmのコースを平均時速323kmで飛行して優勝した、との事。
えらくピカピカですが、ご覧のように胴体には継ぎ目等がなく、
どうも木製機らしいです。
こちらはポテ43。
1932年に初飛行した民間用3人乗りの機体。
ベルナール(BERNARD) 191GR
ワイズー カナリ(OISEAU
CANARI/カナリア鳥)。
1929年6月、世界恐慌の始まる4ヶ月前という微妙なタイミングで、
フランス機として初めて大西洋横断に成功した機体。
ちなみにフランスではなく、アメリカとスペインの間を飛んでます。
元々は、ベルナールの190という旅客機があり、
これに燃料タンクやらを増設して造られたようです。
で、色が黄色いから、じゃあカナリアだね、
という感じにストレートなネーミングがなされてるようで…。
空気抵抗を考えてるような、そうでもないような、そんな機首部がラブリー。
ブレゲーXIX(19) シュペール ビドン(SUPER BIDON)。
展示の機体は?(クエスチョン)マーク(POINT
D’INTERROGATION)という
不思議なニックネームを持つ機体で、
ここからだと見えませんが、胴体の横にクエスチョンマークが付いてます。
偵察爆撃機のブレゲーXIX(19)から派生して造られた、
長距離飛行だけを目的にしたという、ちょっと変わった飛行機です。
上の191GRの大西洋横断から約1年たった1930年9月、フランスのパリからニューヨークまで
無着陸横断飛行に成功した機体みたいですね。
ちなみにパリ側からニューヨークに向けて飛んだのはこの飛行が初めてで、
リンドバーグのニューヨークからパリの飛行に遅れること3年でした。
その先にあったよくわからん看板。
なんか漫画っぽいんですが、どうみてもそれ、ジェット機ですよね?
ここ、ゴールデンエイジ時代の機体展示ですよね?
“オレさ、先週一杯で実験機のテストパイロット終わったんだ”
“ジュテーム、ピエール”
みたいな会話が交わされてるんでしょうかね。
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