■そしてバスは行く



今回のツアーではユーロスターの往復チケットのほか、
パリ市内の地下鉄&バス一日乗り放題キップがついてます。
ところがこれ、どう見てもキップでして、どうやってバスに乗るんだろ、と思ったら、
運転手さんに見せるだけでオッケーでした。

ちなみに123という数字が入ってますが、これが乗り放題可能な地域(ゾーン)。
ロンドンもそうなのですが、市内の中心部から同心円状、木の年輪のように、
いくつかのゾーンに区切り、内側から順番に1、2、3…と番号がつけられてます。
通常はこのゾーンによって運賃が変わるのですが、このキップだと、
ゾーン1〜3まで乗り放題だよ、という事になります。

今回の航空博物館はゾーン3、普通に市内観光するだけならだいたいゾーン2までに収まってるはず。




車内にあった路線案内板。
一番左、上の方に出っぱて書かれてるのが始発のパリ東駅(Paris Gare de l`Est)、
そこから3つ目の停留所が今回私が乗ってきたパリ北駅(Gare du Node)。
この二つの駅は近所にあって、日本人から見るとなんか文字面が似てるので注意が要ります。
(私だけ?)

ちなみに下にある緑色の帯が例のゾーン表示でゾーン4までが見えてます。
つーか、ゾーン2が妙に狭いのが気になるな…。

で、そのパリ北駅から4つ目に書かれてるのが今回の目的地である航空博物館、
正式名称はMusée de l'Air et de l'Espace、すなわち航空宇宙博物館となります。
展示内容に宇宙まで含むのは、アメリカに負けたくないフランス人気質が、
スミソニアンあたりを意識した結果でしょうが、ここの宇宙関係の展示は
部分的にはスミソニアンの航空宇宙館に匹敵するものがありました。

ちなみに以前、フランス人の書いた戦争論みたいな話を読んでたら、
本気でアメリカとフランスの軍事的な能力は互角、
世界の三大軍事国家(ソ連時代の話)としてあって、ビックリした事が。

まあ、いい感じに狂ってますよね、この国の皆さんも(笑)。



車内はこんな感じ。
意外に地味と言うか、普通でして、なぜか対面式シートがあり。

ちなみに、公共交通機関の“オシャレ度”ではイギリスが圧勝でしょう。
あの国はある日突然、全国民がハデ好きのゲイバーのママに変身してしまう、
という謎の奇病に襲われても、そのまま違和感無くやってける、というくらいに
全体がキッチュ、まあ派手にオシャレなデザインとされてます。

ついでに、パリも黒人系の皆さん、アラブ系の皆さんが多く、
ここも多民族都市なんだなあ、と思いました。



とりあえず、北に向かう。
ここら辺はまだパリの中心部で、それなりに雰囲気のある建物が。
パリの場合、こんな感じに、白、ベージュ系の建物が多いのが特徴でしょうかね。



が、途中でなんか高速道路っぽい道路に入ってしまい、あせる。
あれ?そんな遠くだったけ?


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