■少しは知ってる世界
さて、ここからは最終ブロックとでもいうエリアで、
この位置から見て背中側が、本館の出口になってます。
(正確には出口の前の売店の入り口)
この辺りは爆撃機の館に比べると照明も明るめで、
撮影目的で来た人間にはありがたい限りです。
ただし、普通のカメラだと、かなり厳しい環境なのは変わらない気もしますが…。
復元途中で展示されてたウェストランドのウォーレス(wallace)。
1933年から使用された多目的複葉機との事ですが、よく知りません(笑)。
大戦中の1943年くらいまで、イギリス本土などで使われていたようです。
レストア中なので、普段は見えないと部分も確認できます。
複葉機とはいえ、1933年までくると、さすがに骨組みは全て金属製に。
おなじ複葉機でも、木製機とは全くの別物と考えていいでしょう。
十分なエンジンパワーが得られるようになり、こうした重量増加に対応しますが、
まだ鉄の鋼管を使っているようで、ジュラルミン製の本格的な金属製戦闘機の登場には
もう少し時間がかかる、と言う時代の機体ですね。
それなりに有名な機体、ホーカー ハートのMk.II。
1930年に導入された練習機なんですが、一部は戦闘機に改造されたりと、
いわゆる多目的機として使用されていたようです。
でもって、それに搭載されてたのが、このエンジン、ロールス・ロイスのケストレル。
1930年代前半の傑作エンジンでドイツのBf109の試作型も使用してたり、
ブタのパイロットが愛機のサボイアを修理に持ち込んだ工場に
たまたまあって搭載する事になるアレです。
これの後継がこれも傑作エンジン、マーリンとなるのですが、
ケストレルから直接発展したわけではないので、その構造は結構異なるようです。
ちなみにこれ、シリンダーヘッドにプレス加工でROLLS
ROYCEの文字を打ち込んでますが、
後のマーリンではわざわざ別パーツにしたネームプレートを作って貼り付け、
生産性の悪化に一役買う、という事をロールス・ロイスはやります(笑)。
(最終的にはつけるのをやめたらしいが)
はい、微妙に中途半端ですが、今回はここまでとしましょう。
いや、書いても書いても終わらないね…。
とりあえず、今回からオマケ編も復活。
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