■どんどん知らない世界



その先はヘリコプターの展示となってるのですが、
ここら辺は全くわからんので、まあ、簡単に。

ちょっと珍しい気がするウェストランドのベルビディア(Belvedere)。
イギリス謹製のタンデム(前後2つ配置)ローターの大型ヘリ。
イギリス空軍で運用された初の双発ヘリ、との事ですが当然、詳しくは知りません(笑)。



どれも皆同じに見えるオートジャイロ、これはアヴロのロタらしいです。

普通の飛行機は、胴体の左右に固定された主翼が付いてますが、
オートジャイロはヘリのような回転翼が上に付いていて、これで揚力を稼ぎます。
機首についてるプロペラの力で前進し、前進する空気抵抗で上のローターを回すわけで、
つまり、ローターは無動力です。

よってヘリコプターとはまったく別、普通の飛行機に近いもので、
ホバリングなどはできません。
ただ、他の飛行機よりは短い距離で離着陸できたので、
第二次大戦期などに使われましたが、本格的なヘリコプターが登場すると、
オートジャイロと言う機種そのものが、間もなく姿を消してしまいます。



前回来た時は無かった機体、パナビア トーネード F3。
爆撃機の館で紹介したトーネード GR1Bの派生型、との事ですが、
あまりに印象が違い、最初横から見たときはF-14かと思ってしまいました。
どうも機首部分が延長されてますね、これ。

long-duration combat air patrols (CAPs) という任務のために開発されたもの、
という事ですが、直訳すると長期戦闘航空巡回となるこの任務が
一体どんなものなのか全く知らないので、よくわからん機体です。

早期警戒機と共同で使用する、との事なので、
空対空戦闘用なのは間違いないと思いますが、詳細は不明ということで。



その先に進むと、世界中の航空博物館の常連、
ノースアメリカンT-6テキサン練習機が。
イギリスでの呼称はハーヴァードになります。

あまりにどこにでもあるので、意外にもまともに写真を撮影しておらず、
今度見かけたらまとめて撮影しておこう、と思ってたんですが、
やっぱり今回も忘れてしまいましたよ…。



カッティングモデルになってたブリストルのF2b。
第一次大戦中、1917年の春から導入された戦闘機です。
こんな状態で展示されてますが、機体は1919年製のオリジナル。

こうして見ると、当時の機体が木製の骨組みに
布を表面に張っただけ、というのがよくわかります。
強度と熱への耐久性がいるエンジン周りと、主翼をその部分につなげるパーツ、
そして尾部にあるソリだけは金属製だ、というのもわかります。

キチンとした航空博物館て、何十冊も本を読むより、
はるかに勉強になるなあ、と思います。


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