■爆撃機の館だから
とりあえず奥に進むと、ちゃんと爆撃機もあります。
まずはシャッター付きカバことB-24L。
この機体はイギリス空軍に貸与されたものをさらにインド空軍が戦後使い、
1974年にこの博物館に持ち込まれたものだとか。
ちなみにインド空軍では1970年くらいまでB-24を現役で使っていたようです。
でもって、ここの中央部、一等地に置かれてるのが、この大英帝国の夜勤爆撃機、
アブロ ランカスター 1です。
これ機体は下面が黒だわ照明暗いわ屋内にアホみたいに巨大な機体を持ち込んでるわで、
この博物館で最も撮影が難しいものの一つでしょう。
でもって、帰国後、この明るさで、さらに全体を1枚の写真に収められてるのを見て、
ああ、わざわざ新型カメラで撮影し直しに行ったかいがあったと思いました。
その横にはアメリカのB-17Gも。
展示は当時、イギリスにあった第8空軍の基地を再現したジオラマになっており、
これはその管制塔の建物から撮影してます。
この空と飛ぶ要塞は、戦後、カリフォルニア州で山火事消火用に使われていたもので、
1983年にこの博物館に来てレストアされてます。
一番奥にいるのが、戦後のイギリス爆撃機の一つ、アヴロ ヴァルカン。
当然、核爆撃を前提にしてます。
フォークランド紛争の時は比較的航続距離が長いこともあって、
空中給油をしながら、わざわざ戦術目標の通常爆撃に行ってます。
…よくわからん事を考えますね。
ちなみに、さすがにイギリス本土からでは届かなかったので、
イギリス領である南大西洋のアセンション島から向かっています。
(この島のすぐ側にナポレオンが流されたセントヘレナ島がある)
で、さらにはアメリカの傑作双発爆撃機B-25Jも。
その横には爆撃の館ながらドイツの断末魔ジェット戦闘機、
He-162ザラマンダーも置かれてます。
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