■劇場のある街で



巨大なハイヒールでした。
なんだか歴史のありそうな建物に妙に不釣合いだな、と思ったら
ここは劇場で、現在上演中の作品のシンボルらしいです。

プリシラ 砂漠の女王、としてありますから、
これは何年か前の映画の舞台化でしょうかね。



さて、ここで現地の地図を使って現状を確認しますよ。
ちなみにこの地図、北は右側なので要注意。
この辺りはすでにウェストエンド、ロンドン商業エリアの中心部です。

さて、北側、博物館から南下してきて、現在は画面中央辺りの、
アンタはここ(You are here)と書かれた場所に居るわけです。
ここから、北西、画面では右上にあるソーホースクエアに抜け、
そこから再度南に戻り、今度は東にあるコベントガーデンを目指して抜けてゆく予定。

ちなみに、地図中に書き込まれてる自転車マークは、
例のハイドパークで使い方が判らなかったレンタルサイクル サービスのある位置。
こうして見ると、市内にかなり普及してるようですね。
私は、未だに使い方がわかりませんが(笑)。



さて、ソーホースクエアに向かいますよ。
この辺りから劇場が多く、とりあえずソーホー地区には入ったようです。
建物も、なんとなく、いい感じ。

ソーホーと言うと、ニューヨークの芸術家の街、高級商店街として
有名ですが、元祖はこっちのロンドンです。

ここら辺はオシャレなパブと劇場街として有名なのですが、
思った以上に狭いエリアで、あっという間に回ってしまえるのでした。



二つ目の劇場。
まあ、朝ですから、人っ子一人いないんですが。

…あれ、これはブロードウェイのミュージカルだったような。
アメリカで当たったミュージカルがロンドンに来てる、という事でしょうか。

余談。
漱石は金がないを連呼してた割にはロンドンで相当な回数、演劇の鑑賞に出かけており、
帰国後、日本の芝居小屋を見て、その落差に死にたくなる程に絶望してます(笑)。
彼はウェストエンドの劇場街に出かけてますので、この辺りにも来てたでしょう。

彼の場合、オレってロンドン帰りだし、なんて態度は一度たりとも人に見せませんでしたが、
それでも、後に文筆活動に入ってから、高浜虚子とかに演劇に連れてゆかれ、
感想を求められると、困ったように、全くピント外れの回答をしてたりします。

あれは、漱石なりの察してちょうだい、というメッセージなんでしょうね…。



そこからソーホースクエアに向かう通り。
なるほど、歴史のありそうなパブとかが並んでますね。
漱石が見た頃と、大きくは変わってないんじゃないでしょうか。

でもって、私の場合、下戸なので、あまりこういった場所には縁がないのですが、
この手の店は国やエリアごとに地方ルールがあって、入りにくいのも事実。

で、実は例のフランス行きの格安チケットを手配したツアー屋さんが、
私のような田舎者向けの、ソーホーのパブーで一杯やろうツアーを主催してました。
こりゃいいや、と申し込んだんですが、
夏の間しかやってません、というメールが返ってきたのでした。

…パブにシーズンがあるなんて、初めて知ったぜ…。


NEXT