■それはとっても複雑で



すると、そこには列車の運行スケジュールを示す電光掲示板が。

で、見てみると、左から二番目にチェスナット行き、という表示があります。
おお、あれだ!良く見れば上から二番目にケンブリッジヒースの駅名もある。
イギリスの国鉄、この点は親切で、基本的には停車駅全てを表示してくれるので、
後でコスフォード遠征を行った時もだいぶ助けられました。

で、そのプラットホームは何番?その表示は…時刻表示の横か…横…あれ?
良く見ると、なぜかこのチャスナット行きのみホームの表示がない。
え?どういう事?ハリーポッター系の隠し秘密プラットホームに行けってこと?

と思っていると、この写真には写ってない右端の列車の表示、これもプラットホームが
表示されてなかったのに、パッと数字が点等した。
その列車は、この写真に写ってるのと同じStansted空港行き(次の列車)だったのですが、
今、写真で見えてる便とは全く違うプラットホームの数字になってるのに気が付く。

ああ、そういう事か!
この鉄道駅では、同じホームに常に同じ行き先の列車が来るわけではなく、
その時、空いてるホームに入ってくるんだ!
ゆえに直前までプラットホームの表示が無く、
なのでさっきの案内の人がまだわからん、と言ったのか。

で、しばらくまってると、おまたせ!結果発表!とばかりにようやく表示がでる。
その運命のホームは!1番でした!
…一番端じゃん。ここから見て一番遠いじゃん。
あ、今気が付きましたが、なんだこの駅、18番までプラットホームあったのか。

ちなみに途中で聞いたら、ある程度のルールはあるそうで、
今回のチャスナット行きの電車は1〜7番のどこかに来るんだそうな。



ようやくプラットホームに。
改札を出るとご覧のような感じに各プラットホームに直結されてます。
まあ、違う番号の改札を通ってしまっても、連絡はできるのですが。



しばらくすると列車が来る。
“どんな列車がくるかは運しだい”みたいなシステムなので、
ホームの行き先表示も、常に表示変更可能な電光掲示板でした。



車内。
国鉄は広軌、日本の国鉄などより広いレール幅(新幹線と同じ)だったと思ったんですが、
それほど車内の広さは変わらないですね。

で、これも何度も書いてますが、日本以外の国の電車って車内広告がほとんどない。
中吊りはもちろん、イギリスの場合、窓上の広告までありません。
さすがに、ここまで無欲なのも珍しいような。



そして、わずか二駅で到着。
でもって、なんとドアは自分でボタンを押して開ける必要があります。
最初、知らないで突っ立っていて、降り損ねるとこでした。
日本の電車ってやっぱりすごいなあ、と思ったり。

降りて周囲を見渡してみる。
えらくさみしい駅だけど、まあイギリスの鉄道駅ってこんなもんだったか。
そういやビクトリア パークの近所だって書いてあったな。

…あれ、ビクトリア パーク?
ここで、ふと気が付く。
あれ、この電車はリバプールストリート駅から北東に向かったよね。
でもって、わずかしか走ってないよね。
でもって、ビクトリアパークって、元々、スラムの健全化を狙って造られた公園だったよな…。

あれ?
…ひょっとして、ここ、あの有名なイーストエンド地区でいらっしゃいませんか?
あれ?切り裂きジャックのホームグラウンドですか。

…マジで?


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